2024年とかけてオリンピックと解く、その心は「成果大」

温泉に入る動物たち
ニュースによれば2024年を表す漢字は「金」だそうだ。オリンピックがあったから金メダルをイメージしたのかもしれないが、いまいちしっくり来ない。一方、お金の意味であればわかる。物価高・円安・新NISA・103万円の壁など話題に事欠かない1年だった。

温泉おじさんが漢字を選ぶとしたら、今年もやっぱり「湯」だな。大型企画が少なかったかわりに出かけた回数はやや多かったみたい。物価高の影響により交通費・宿泊代・飲食代の値上げが結構な勢いで進んだのは痛かったのだけど。

以前から行ってみたかったのをずっと先延ばしにしていた案件をいくつかクリアできたのが大きな成果にあげられる。いろいろと達成感がありました。

実はアクティブだった2024年を振り返る

冬の行動範囲と保守的傾向への懸念

2024年の年明けは例年と同様の流れだった。冬は…特にノーマルタイヤの車だと…北の方・山の方・日本海側には行きにくい。どうしても南関東・静岡・うまくいって甲府盆地茨城海沿いに限られてしまう。その中で珍しく箱根に行ってみたのが新しい面かな。混雑&相場が高い&おなじみすぎるため避けていた箱根。今後は先入観を捨てて見直す手があるかもしれない。

しかし冬の行き先候補の狭さは、いずれマンネリ化がみえているので、あまりよろしくない気がしてきた。本心を言えば雪国で雪見風呂とかしてみたい気持ちがないわけじゃないし。駅前がもう温泉街だったり、バス停からすぐの旅館、あるいは駅からの送迎サービスがある旅館だったらなんとかならないかな。

などと毎年考えても結局実行しない。むしろ年々保守的に、計算が立つ近場を選ぶようになってきているのは歳のせいだろうか。以前は冬でも九州広島山口長野の上田まで遠征する思い切りができたのに。団体パックツアーとはいえさっぽろ雪まつりに行ったこともあるのに。小さくまとまるにはまだ早い。ちょっとまずい傾向ですな。

かねてからの案件を次々クリアで達成感は大

春先から選択肢が広がってくると、思考がアクティブになりフットワークも軽くなって、ずっと行きたかったのに腰が重くて先延ばしにしていた温泉地を次々とクリアしていった。

温泉マーク発祥の磯部温泉を皮切りに、関西最強の花山温泉、ノスタルジックな三瓶山ぬる湯群温泉津温泉、名前がズバリの微温湯温泉、奇跡と石油の豊富温泉、霊泉で知られる増富ラジウム温泉、ぬる湯の名湯・沓掛温泉、そして八幡平エリアのワイルドな温泉群。あと記事未公開の中にもいくつか。

今年はだめかー、来年こそ → 今年も行けなかったかー、来年こそは → 今年も行かなかったな、じゃあ来年 →…の繰り返しが続いてたから、実際に訪れることができると達成感がすごい。行きたいと願った場所へ行くという点は毎年同じだとしても、今年は特にその傾向が強かったといえるだろう。

しかし行きたいリストはまだたくさん残っている。全国には個性豊かな温泉、ファンの多い温泉、知る人ぞ知るハイクオリティな温泉がまだまだたくさんある。各種メディアやネットを通じてどんどん情報が入ってくるので、興味をそそられてリストが増えてしまう。きりがないね。


定宿化の流れと今後の展開について

グループ旅行は定宿化が進む

もうひとつ、いつものグループメンバーと行く温泉旅行で定宿化が進んでいることを実感した年でもあった。この1年だけを切り出せば、何度も泊まる宿が目立つわけではない。しかし近年の流れを通してみると、そろそろまたあそこに行ってみようかと定期的に話題に上るような「定番の宿」が固まりつつある。

予算とスケジュール面で調整が付きやすい近場、かつ冬がハードルになりにくい静岡・山梨が中心になる。畑毛温泉大仙家土肥温泉土肥館石和温泉ホテル八田川浦温泉山県館など…ぬる湯のあるところばっかり。布教活動が功を奏して(?)、みんなすっかりぬる湯の素晴らしさに目覚めてくれました。

定宿レベルの実績はまだないけど、とても良かったのでまた行きたい系の希望を耳にしたところでいえば、増富ラジウム温泉不老閣法師温泉長寿館あたり…やっぱりぬる湯だ。

上記の名前は最近の会話の中にも出てきたので、そのうち企画が立ち上がって再訪することになるのだろうと思っている。

来年の構想…早めの動き出しが鍵となるか

来年の構想について。一人旅とグループ旅行で日程面の折り合いをつけるためと、特にグループ旅行は日程調整・旅館の予約・場合によっては飛行機の手配まで、早めに動かないと話が流れてしまいやすいから、来年行ってみたいところの希望をみんなで出しあって、おおよその「何月にどこへ行く」リストを決めた。

近場の定番系だけじゃなくて遠方の案もいくつか入っている。来年は来年の風が吹いて想定外のこともいろいろ起きるだろうが、可能な限り順調にリストをクリアしたいものだ。そろそろ高齢化による活動力低下との勝負になってきてる気がしていて、先送りすればするほど分が悪くなるのでね、やるなら早くやってしまわないと。

同様に一人旅についても今年並みにチャレンジしていかなければならない。お気に入りの宿は再訪したいし、気になってる未湯の温泉へ行って体験の幅を広げることも推進したい。そのためには大胆に休みを取りまくり、大胆に財政出動すべし…それが小市民には難しいのだが。

結局は毎年同じ結論に帰ってくる。ようはお金と時間と健康、それが問題だ。今年の漢字がお金の「金」だとすれば、その裏には「時」と「健」もあるはずで、この三大悩みはきっと来年も変わらないだろう。ヘビーだね。巳年だけに。それではよいお年を。