2023年秋前半はまるで示し合わせたかのように複数の事情が重なって、休日に予定を入れることができない=温泉旅を実行できない縛りに絡め取られたまま、ただ月日が過ぎていった。あ゛あ゛あ゛ー勘弁してくれいー。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、ようやく縛りの解ける時がきた。ここから温泉活動を立て直さなければならない。まずはリハビリとして、マイカーでうろうろできる範囲から、行き先を栃木県に決めた。
とはいえ初日の目的地は足尾であり、群馬側から渡良瀬川沿いにアプローチする。そこで群馬県内の観光地にも寄ることにした。具体的にはジャパンスネークセンター・高津戸峡・草木ダムだ。
昭和の香りが残るジャパンスネークセンター
北口を目指すとスムーズかもしれない
東北道埼玉区間の路上で渋滞に捕まりながら、おじさんは焦っていた。行楽シーズンの渋滞はやっぱりひどいな。覚悟していたつもりでも実際に巻き込まれると、うんざりするな。ああ計画が遅れていく…大丈夫かな…。
埼玉を抜けたら渋滞が解消して流れが良くなった。先を急ぎたいのはやまやまだが、そろそろ休憩が必要だと冷静に判断して佐野SAへピットイン。ここに来ると佐野ラーメンを食べたくなるのはなぜでしょう。
岩舟JCTで北関東道に入り、太田藪塚ICを出たら最初の立ち寄り地・ジャパンスネークセンターへ向かう。名前から想像するに蛇専門の動物園みたいなところ?…実際は蛇関係の研究施設が飼育する蛇を一般公開している施設だ。
当センターは藪塚温泉と同じ地区にあり、温泉街の道路を右折してすぐの北口を目指すと迷うことなく、わかりやすいのかもしれない。自分はカーナビが南口を指示したので従ったところ、あぜ道みたいな細い道へ誘導されるとは予想だにせず、うっかり通り過ぎてしまい、さらに時間ロス。うああ。
とにかくあちこちに蛇がいっぱい
駐車場は600円先払い。入場料は1000円(JAF会員は900円)。結構しますね。ゲートが昭和の雰囲気にあふれている。
南口から進んでいくと最初に目にするのは白蛇観音様。研究などのため犠牲になった蛇たちを供養するために建てられたそうだ。ヘビーだね。蛇だけに。
あとは蛇のオンパレード。屋外にコンクリの塀で囲まれた区画がいくつか設けられ、「アオダイショウ」とか「シマヘビ」とか書いてあるけど、木と草が茂ってて、どこにいるのかわからんな。たまたまシマヘビを2匹見つけたのが精一杯だった。
屋内施設もいくつか。大蛇温室ではニシキヘビやアナコンダといった大型の蛇を見ることができる。これなんか典型的ですね。
白いアルビノ種もいたよ。ホワイトスネークカモン。
毒蛇温室のデンジャラスなやつら
抜け殻を残している飼育槽がちょいちょい存在した。縁起がいいと思うべきかな。
毒蛇といえば有名なキングコブラやガラガラヘビはもちろん、種名は忘れたけど見るからにやばそうな色と模様で印象に残ったのがこいつ。枯れ葉と見分けにくい迷彩色をしているのがまたいやらしいですな。レッドスネークカモン。
さらに別の熱帯蛇類温室にも大型の蛇がいる。2階にはなぜか恐竜の模型が。
他には資料館で蛇の骨格やホルマリン漬けを展示していた。正直なところ、園内はそれほど広いわけでなく、何時間もかけるボリュームではない。たくさんの種類の蛇を見られるのがセールスポイントかな。日時次第では餌やり見学や触れ合い体験ができるらしいぞ。
また、三日月村なる江戸時代テーマパークが隣接しているからセットでどうぞ。温泉面でいうと、藪塚温泉に立ち寄り湯トライする案もあったが、気軽に入れそうな施設が見当たらず(候補だったホテルふせじまは休業中で再開未定)、やめておいた。
歩いて楽しむ秋の高津戸峡
はねたき橋と高津戸ダム
スネークセンターの次はみどり市大間々の高津戸峡へ。駐車場を探してうろうろしたくないなと思って、最初に目についた「はねたき広場駐車場」に即決で車を止めたところ、自然と「はねたき橋」の方へ誘導され歩いていった。これが歩行者専用のはねたき橋だ。
橋の上から見る高津戸峡がなかなかの景色であった。紅葉は始まりかけですかね。
橋を渡りきった先に高津戸ダムがある。それほど大規模ではない。
付近には要害神社・要害山展望台といったスポットもあるが、ちょっとした山登りを要する。時間が押していたし、高津戸峡の見学に集中しようと決めて、はねたき橋の終点手前から分岐する高津戸峡遊歩道を歩くだけにした。
峡谷の見どころが続く遊歩道
「ポットホール→」と書かれた標識にしたがうと川の近くに出られる。はねたき橋の上から見た岩場がここなのだろう。ふむ、見栄えのする峡谷の景色ですな。一方で肝心のポットホールがどこだかわかりませんでした。
遊歩道は500m・15分と紹介されている通り、そんなに時間はかからない。アップダウンが少々きついくらい。中間点付近にはゴリラ岩と呼ばれる岩あり。ゴリラと言われればゴリラ。
その先には峡谷+はねたき橋がきれいに見える場所あり。
遊歩道の終点にかかる赤い高津戸橋の向こう側には何やら滝のような落水があった。これにて遊歩道は終了。
あとは高津戸橋を渡って一般道経由で駐車場へ戻った。紅葉の盛りにはまだ早かったおかげか、たいして混雑してなくて行動しやすかったのはラッキーだったな。もちろん紅葉の盛りに来るのがベストなんだろうけど。
ちなみに、はねたき広場の目の前をわたらせ渓谷鐵道の線路が通っている。駐車場に戻ってくると、ちょうどトロッコわっしー号が通過するところだった。
足尾の手前に草木ダムあり
鉄道だとスルーされちゃうダム
高津戸峡の次は草木ダムへ。おおむね渡良瀬川やわたらせ渓谷鐵道に沿うように国道122号を北上していく。途中の水沼駅には日帰り温泉があったんだけどねー。少し前に休業しちゃったのよねー。もし営業を続けていたら立ち寄り湯候補になっていたかもしれないんだけどねー。
はい、草木ダムに着きました。ずっと付かず離れずで並走していたわたらせ渓谷鐵道は、ダムおよびダム湖に相当する区間を草木トンネルで一気に通過してしまうため、その姿を見ることはできない。旧線がダム湖に沈んでしまうからトンネルを掘って新線を通したんでしょう。
駐車場併設の展望所から見る景色がこちら。天端は自動車も通れるようだな。
ではダムの堤体を確認しよう。この形状は重力式ダムですな。
見た目の印象よりも実は巨大
下流側はこんな感じ。高さは140mもあるそうだが、恐怖感はあまりなかった。あちこちのダムを見すぎて感覚が麻痺してしまったのだろうか。
ダム湖(草木湖)に目を向けると、遠くに赤い橋が見える。あれが草木橋かな。
草木橋を渡ったところに国民宿舎サンレイク草木があったんだけどねー。半年前に閉館しちゃったのよねー。再オープン計画はあるみたいだけどねー。お風呂の湯は温泉じゃなかったようなんでねー。再オープンの際は温泉引いてくれるとうれしいねー。
はい、群馬県側の観光はここまで。さらにR122を進むと、かつて銅山でにぎわった栃木県足尾だ。