栃木県那須塩原市にある広大な千本松牧場。動物とふれあったり、身体を動かすアトラクションに手作り体験、いちご園なんかがある。ジンギスカンをはじめとした食事やお土産ショップも展開してる。行ったことがある方も多いだろう。
その千本松牧場の中に温泉浴場「千本松温泉」がある。しかも、どうせ形ばかりの客寄せ施設だろうとなめてかかるのはとんでもない話で、なかなか非凡な温泉を提供しているのだ。
牧場そのものの観光には目もくれず、温泉目当てに行ってみた。意外と言うべきか、やっぱりと言うべきか、ファミリー層が目立った。
東京方面から鉄道・バスで行く場合のひとつめの方法は、JR東北本線を西那須野駅まで乗り、塩原温泉バスターミナル行きの路線バスに乗り換えて千本松停留所で下車する。牧場入口はすぐそこだ。
千本松停留所の隣には下野新四国八十八ヶ所霊場の第六番札所・千本松大師堂がある。木に隠れて目立たないが。
ふたつめの方法は、新宿または王子駅前から高速バス「那須・塩原号」に乗ってホウライ停留所で降りる。牧場内に若干入りかけた場所まで直行できるからシンプルでわかりやすい。自分は高速バスを使った。※一部の便はホウライを通らないので注意。
千本松牧場じたいは入場無料。新型コロナの影が色濃くなってきた時期(でも緊急事態宣言のずっと前)だったけど、ファミリーや若者グループを中心にそこそこの人出だった。ほぼ日本人のみ。例年ならこの程度の混雑ではすまなかったに違いない。
牧場内に温泉の案内板がほとんど見つからない。かわりにいちご園とか足湯の案内板にしたがって進もう。10分も歩かないうちにいちご園に着くはず。園内にある足湯はいちご狩り客限定? 近寄るのはやめておいた。
いちご園から千本松温泉は近い。場所はすぐにわかる。当湯の敷地入口には「ナトリウム・硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩温泉」と泉質の書かれた看板が立っていたけど、館内の分析書には違うことが書いてある。
男湯の脱衣所には…おやおや、ちびっ子がたくさん。曜日の関係もあるだろうが、客層を反映して親子連れが多いみたい。でもちょうど出るところだったらしく、サーッといなくなった。うまくタイミングがずれてくれた。
脱衣所内に貴重品ロッカーあり。脱衣かごの一部は鍵付きロッカータイプ。壁に貼ってあった分析書には「アルカリ性単純温泉、低張性、アルカリ性、高温泉」とあった。加水・消毒あり、加温・循環なしのかけ流しとのこと。
4名分の洗い場と、これまた4名サイズの内湯浴槽があった。お湯はクリアな薄緑色を呈している。匂いといい色といい、おぬし只者ではないな。浸かってみると熱くもなくぬるくもなくの適温。
メタケイ酸とかアルカリとか細かいことは知らぬが、明らかにぬめっとした感触がする。手をお湯につけてから顔の前に持ってきて両手をこすり合わせるとよくわかる。あとで肌がツルスベになるやつだ。
もっと奥に、いかにもな風情の岩風呂があった。10名+αは余裕でいけるサイズ。中央に岩を高く組み上げてあって、そこからお湯が流れ落ちている。それとは別に隅っこにも湯口が設けられている。
この岩風呂のお湯はややぬるめなのでありがたい。長く楽しめるからね。色や匂いは内湯などと一緒。加水消毒ありといえども温泉の個性はしっかりと感じられる、結構なお点前だ。
途中でにわか雨が降ってきたけど、岩風呂の半分近くまで屋根がかかっているから大丈夫。屋根の下には5名分の洗い場もあり、主役を張る浴槽として使い勝手は良さそう。
残念ながら塀に囲まれていて眺望はない。塀の向こうに木々が見えるくらいだ。口コミ情報だと牧場特有の堆肥的な匂いが漂ってくるとの感想が散見されるが、当時は季節がうまくずれていたのか、そういうことはなかった。
そんなこんなで再び内湯へ戻ったり、また岩風呂へ来たりして、1時間ほど滞在した後にあがった。牛乳は飲まなかった。
予想通りに肌のツルスベ感が半端ない。なんとなく体にうっすらアブラ臭が染み付いたような気もするし、容赦ないぜ。こんな温泉がもし地元の近所にあったら足繁く通う人続出だろうなと思わせた。
いろんな意味で謎めいた「ゴーストの館」。お化け屋敷にしては小さいが…音で聴くお化け屋敷だそうな(謎)。
ジンギスカン鍋の食堂とお土産ショップを併設した「ジンギス館」。ぼっちで挑む勇気はなかった。ここでお腹いっぱいにすると夜の旅館の食事が入らなくなっちゃうし。
はい、以上で終了。もちろん千本松牧場の見どころはまだたくさんある。なにせ敷地の広さは東京千代田区と同程度だそうだから。広すぎてやばいっす。
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その千本松牧場の中に温泉浴場「千本松温泉」がある。しかも、どうせ形ばかりの客寄せ施設だろうとなめてかかるのはとんでもない話で、なかなか非凡な温泉を提供しているのだ。
牧場そのものの観光には目もくれず、温泉目当てに行ってみた。意外と言うべきか、やっぱりと言うべきか、ファミリー層が目立った。
千本松温泉へのアクセス
高速バスでも行ける千本松牧場
千本松牧場へ車で行くなら東北道・西那須野塩原ICが近い。簡単すぎて何も言うことはありません。東京方面から鉄道・バスで行く場合のひとつめの方法は、JR東北本線を西那須野駅まで乗り、塩原温泉バスターミナル行きの路線バスに乗り換えて千本松停留所で下車する。牧場入口はすぐそこだ。
千本松停留所の隣には下野新四国八十八ヶ所霊場の第六番札所・千本松大師堂がある。木に隠れて目立たないが。
ふたつめの方法は、新宿または王子駅前から高速バス「那須・塩原号」に乗ってホウライ停留所で降りる。牧場内に若干入りかけた場所まで直行できるからシンプルでわかりやすい。自分は高速バスを使った。※一部の便はホウライを通らないので注意。
千本松牧場じたいは入場無料。新型コロナの影が色濃くなってきた時期(でも緊急事態宣言のずっと前)だったけど、ファミリーや若者グループを中心にそこそこの人出だった。ほぼ日本人のみ。例年ならこの程度の混雑ではすまなかったに違いない。
温泉の場所はいちご園の近く
各種見どころをすべてスルーして千本松温泉へ向かう単独行動のおじさん。うーん、周囲の客層から浮いちゃってますね。おいら怪しいもんじゃないよ(ベロ)。牧場内に温泉の案内板がほとんど見つからない。かわりにいちご園とか足湯の案内板にしたがって進もう。10分も歩かないうちにいちご園に着くはず。園内にある足湯はいちご狩り客限定? 近寄るのはやめておいた。
いちご園から千本松温泉は近い。場所はすぐにわかる。当湯の敷地入口には「ナトリウム・硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩温泉」と泉質の書かれた看板が立っていたけど、館内の分析書には違うことが書いてある。
あなどれない泉質の本格温泉
風呂あがりの牛乳が似合いすぎ
中へ入り、受付で700円を払って入場。右側へ進むと大浴場。途中には牧場牛乳の販売コーナーがあった。湯あがりに飲みたい人は多いでしょう。男湯の脱衣所には…おやおや、ちびっ子がたくさん。曜日の関係もあるだろうが、客層を反映して親子連れが多いみたい。でもちょうど出るところだったらしく、サーッといなくなった。うまくタイミングがずれてくれた。
脱衣所内に貴重品ロッカーあり。脱衣かごの一部は鍵付きロッカータイプ。壁に貼ってあった分析書には「アルカリ性単純温泉、低張性、アルカリ性、高温泉」とあった。加水・消毒あり、加温・循環なしのかけ流しとのこと。
結構なアブラ臭あり
浴室に入るなりプーンと匂った。むむ、これは、アブラ臭? 結構主張してくるぞ。よろしおます。4名分の洗い場と、これまた4名サイズの内湯浴槽があった。お湯はクリアな薄緑色を呈している。匂いといい色といい、おぬし只者ではないな。浸かってみると熱くもなくぬるくもなくの適温。
メタケイ酸とかアルカリとか細かいことは知らぬが、明らかにぬめっとした感触がする。手をお湯につけてから顔の前に持ってきて両手をこすり合わせるとよくわかる。あとで肌がツルスベになるやつだ。
複数の浴槽を備える露天風呂
露天風呂もある。外へ出ていくと手前に4名サイズと2名サイズの浴槽が合体したようなのがあった。ここのお湯ははっきり熱い。熱いのは苦手なのですぐに退散。もっと奥に、いかにもな風情の岩風呂があった。10名+αは余裕でいけるサイズ。中央に岩を高く組み上げてあって、そこからお湯が流れ落ちている。それとは別に隅っこにも湯口が設けられている。
この岩風呂のお湯はややぬるめなのでありがたい。長く楽しめるからね。色や匂いは内湯などと一緒。加水消毒ありといえども温泉の個性はしっかりと感じられる、結構なお点前だ。
途中でにわか雨が降ってきたけど、岩風呂の半分近くまで屋根がかかっているから大丈夫。屋根の下には5名分の洗い場もあり、主役を張る浴槽として使い勝手は良さそう。
残念ながら塀に囲まれていて眺望はない。塀の向こうに木々が見えるくらいだ。口コミ情報だと牧場特有の堆肥的な匂いが漂ってくるとの感想が散見されるが、当時は季節がうまくずれていたのか、そういうことはなかった。
温泉効果はバッチリ
自分以外の客はぼっちの大人が2~3名。あとはお父さんと子供のペアが数組。人口密度は高くなくて居心地は良い。親子連れは入れ替わりつつ次々やって来るので、ファミリー層が多いという印象を持った。そんなこんなで再び内湯へ戻ったり、また岩風呂へ来たりして、1時間ほど滞在した後にあがった。牛乳は飲まなかった。
予想通りに肌のツルスベ感が半端ない。なんとなく体にうっすらアブラ臭が染み付いたような気もするし、容赦ないぜ。こんな温泉がもし地元の近所にあったら足繁く通う人続出だろうなと思わせた。
おまけ:ちょっとだけ千本松牧場
せっかく千本松牧場に来たのに、ろくに見学もせずに出てきてしまった。気まぐれで撮った写真が数枚だけある。まずは温泉至近のいちご園。この敷地内に足湯がある。いろんな意味で謎めいた「ゴーストの館」。お化け屋敷にしては小さいが…音で聴くお化け屋敷だそうな(謎)。
ジンギスカン鍋の食堂とお土産ショップを併設した「ジンギス館」。ぼっちで挑む勇気はなかった。ここでお腹いっぱいにすると夜の旅館の食事が入らなくなっちゃうし。
はい、以上で終了。もちろん千本松牧場の見どころはまだたくさんある。なにせ敷地の広さは東京千代田区と同程度だそうだから。広すぎてやばいっす。
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