岩国といえば錦帯橋。空港の名前にも付けられている。橋や公園や神社やお城が観光名所となっているが、当地にはちゃんと温泉も存在した。それが錦帯橋温泉「岩国国際観光ホテル」だ。館内の「いつつばしの里」と呼ばれる大浴場に日帰り入浴できる。
温泉そのものよりは錦帯橋を見下ろすロケーションが最大の売りになっている。季節・気象条件・時間帯がバッチリはまれば、さぞかし素晴らしい景色を楽しめることだろう。
ほかに岩徳線の川西駅(錦川鉄道からも直通運転あり)から20分歩く手もあるようだけど、岩徳線じたいの本数が少ないから、よほどうまくタイミングが合わないと難しいと思う。
自分は岩国駅からのルートで錦帯橋バス停に着いた。目の前のバスセンターにあったコインロッカーに大きな荷物をしまい、この後の温泉で使うつもりだったマイタオルを手にいざ出発。
ふむ、なかなかですな。外に向いたカウンター席からは窓越しに錦帯橋を拝むことができる。当時は橋が工事のためシートに覆われており、ちょっと残念な感じだった。
バスセンター3階は展望台になっている。単なる屋上じゃないの、などとツッコんではいけません。日本三名橋と謳われる橋と錦川がほら、ちょうどいい具合に目に入るでござる。
実は岩国国際観光ホテルはバスセンターの隣りにあって屋上、じゃなかった展望台から間近に見える。最上階らへんが大浴場「いつつばしの里」のはずだ。いかにも景色良さそう。なんという恵まれた立地。
だがすぐにホテルへ突撃するわけではない。当初の計画に従って、まず錦帯橋・吉香公園・岩国城を見学した後に当ホテルへと向かった。
ロビー付近は物珍しげに撮影なんてできる雰囲気じゃありません、ざーます。おほほほほほ。ちょうどフォーマルな装いの一団がロビーに集まっていたのは、結婚式でもあったのだろうか。錦帯橋至近のホテルで婚礼なんて地元の名士級じゃないとできないぞ。
そんな晴れがましい場面を、マイタオルを手にした怪しい庶民が通り抜けていく。フロントに「日帰り入浴はやってますか」と尋ねると7階へどうぞとのこと。エレベータで7階へ上がり、くねくねと廊下を進むと炭で暖を取れるスペースがありまして。
そこから別の棟へ渡る廊下がある。この廊下の外側の欄干はなんと、本物の錦帯橋で使われていたものだそうだ。橋の修繕の際に出た古材を持ってきたとかなんとかの説明が書いてあった気がする。
さすがにこのお値段だけあって、利用客にはバスタオル含むタオルセットを貸し出してくれた。マイタオルいらなかったっす。
脱衣所はやや手狭な感じがする。鍵付きロッカーあり。分析書を探してみたけど見つからなかったので泉質はわかりません。岩国国際観光ホテルのホームページで探すと「単純弱放射能冷鉱泉」。加水はわからぬが加温・循環・消毒はありそうだ。
浴室に入ると、おっと塩素臭が。まあしょうがないね。…いま文章を書きながら、当時メモを取り忘れてたことに気づいた。よって各種情報はすべて記憶頼みとなります。カランは10前後あったと思う。
内湯は7~8名サイズだったろうか。完全な無色透明のお湯で尖った個性はない。かわりに万人にマッチするとも言える。浸かってみるとやや熱めだった。冬とはいえ個人的にはもっとぬるくてもいいかな。長湯したいんで。
下の写真は湯あがり休憩所から出入りできる屋上テラスで撮影したもの。露天風呂から見える景色も大体こんな感じだ。桜の時期、紅葉シーズン、夜のライトアップの頃なんかは結構な絶景になるんじゃないかな。
岩風呂の隣には実質1名専用の石風呂もある。湯使いや温度は他と一緒なのでお好みでどうぞ。
訪れたのが真っ昼間だから混み合うほどの客入りではなかったけど、それなりの人数がいた。わりと次々やって来る感じ。そうした様子をうかがいつつ、料金分は粘らなきゃとセコいことを考えながらも、スケジュールの都合もあって50分程度で切り上げた。
当湯は温泉一本槍で考えないで景色込みで楽しむつもりで行った方がいい。山の上の岩国城まで行ってしまうと錦帯橋が豆粒のように見えてしまうから、7階という程よい高さから俯瞰できるロケーションは結構貴重である。蓮根の穴から覗くのとはわけが違う。
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温泉そのものよりは錦帯橋を見下ろすロケーションが最大の売りになっている。季節・気象条件・時間帯がバッチリはまれば、さぞかし素晴らしい景色を楽しめることだろう。
錦帯橋温泉「岩国国際観光ホテル」へのアクセス
岩国駅か新岩国駅からバス
鉄道旅の場合、錦帯橋へは新幹線だと新岩国駅から、在来線だと岩国駅からバスに乗る。どちらもバスの乗車時間は約15分。本数はそれほど多くないので注意。ほかに岩徳線の川西駅(錦川鉄道からも直通運転あり)から20分歩く手もあるようだけど、岩徳線じたいの本数が少ないから、よほどうまくタイミングが合わないと難しいと思う。
自分は岩国駅からのルートで錦帯橋バス停に着いた。目の前のバスセンターにあったコインロッカーに大きな荷物をしまい、この後の温泉で使うつもりだったマイタオルを手にいざ出発。
バスセンターが拠点になる
おっと、朝食抜きだったし、まずは腹ごしらえだ。バスセンター2階の食事処「錦帯茶屋」で注文したのは岩国名物らしき蓮根麺。蓮根を練り込んだ(?)黒っぽい平打ちのうどん。具にも蓮根が使われている。ふむ、なかなかですな。外に向いたカウンター席からは窓越しに錦帯橋を拝むことができる。当時は橋が工事のためシートに覆われており、ちょっと残念な感じだった。
バスセンター3階は展望台になっている。単なる屋上じゃないの、などとツッコんではいけません。日本三名橋と謳われる橋と錦川がほら、ちょうどいい具合に目に入るでござる。
実は岩国国際観光ホテルはバスセンターの隣りにあって屋上、じゃなかった展望台から間近に見える。最上階らへんが大浴場「いつつばしの里」のはずだ。いかにも景色良さそう。なんという恵まれた立地。
だがすぐにホテルへ突撃するわけではない。当初の計画に従って、まず錦帯橋・吉香公園・岩国城を見学した後に当ホテルへと向かった。
格調高い雰囲気のホテル最上階で入る温泉
ある意味で錦帯橋を渡って行く大浴場
当ホテルの外観は決して最新鋭ではないし、きらびやかでゴージャスな雰囲気でもない。だがしかし、エントランスの前に立つと、やけに重厚感あふれるオーラに気圧されるのだった。いかにも格式高そう。ロビー付近は物珍しげに撮影なんてできる雰囲気じゃありません、ざーます。おほほほほほ。ちょうどフォーマルな装いの一団がロビーに集まっていたのは、結婚式でもあったのだろうか。錦帯橋至近のホテルで婚礼なんて地元の名士級じゃないとできないぞ。
そんな晴れがましい場面を、マイタオルを手にした怪しい庶民が通り抜けていく。フロントに「日帰り入浴はやってますか」と尋ねると7階へどうぞとのこと。エレベータで7階へ上がり、くねくねと廊下を進むと炭で暖を取れるスペースがありまして。
そこから別の棟へ渡る廊下がある。この廊下の外側の欄干はなんと、本物の錦帯橋で使われていたものだそうだ。橋の修繕の際に出た古材を持ってきたとかなんとかの説明が書いてあった気がする。
やや熱めの透明湯
廊下の先が浴場棟。中で利用料を払う。1700円。うーん、お高いけど、ここまで来て入らないという選択肢はないやろう。せいぜい楽しませてもらいますよ。さすがにこのお値段だけあって、利用客にはバスタオル含むタオルセットを貸し出してくれた。マイタオルいらなかったっす。
脱衣所はやや手狭な感じがする。鍵付きロッカーあり。分析書を探してみたけど見つからなかったので泉質はわかりません。岩国国際観光ホテルのホームページで探すと「単純弱放射能冷鉱泉」。加水はわからぬが加温・循環・消毒はありそうだ。
浴室に入ると、おっと塩素臭が。まあしょうがないね。…いま文章を書きながら、当時メモを取り忘れてたことに気づいた。よって各種情報はすべて記憶頼みとなります。カランは10前後あったと思う。
内湯は7~8名サイズだったろうか。完全な無色透明のお湯で尖った個性はない。かわりに万人にマッチするとも言える。浸かってみるとやや熱めだった。冬とはいえ個人的にはもっとぬるくてもいいかな。長湯したいんで。
やはり最大の売りは露天風呂からの景色か
さて、景色を期待して露天風呂へ出てみるか。岩風呂と名付けられた4名サイズの露天風呂はやはり熱め。まあ慣れますけどね。浸かったままだと下界は見えないが、少し立ち上がれば錦帯橋の姿を確認できる。下の写真は湯あがり休憩所から出入りできる屋上テラスで撮影したもの。露天風呂から見える景色も大体こんな感じだ。桜の時期、紅葉シーズン、夜のライトアップの頃なんかは結構な絶景になるんじゃないかな。
岩風呂の隣には実質1名専用の石風呂もある。湯使いや温度は他と一緒なのでお好みでどうぞ。
訪れたのが真っ昼間だから混み合うほどの客入りではなかったけど、それなりの人数がいた。わりと次々やって来る感じ。そうした様子をうかがいつつ、料金分は粘らなきゃとセコいことを考えながらも、スケジュールの都合もあって50分程度で切り上げた。
当湯は温泉一本槍で考えないで景色込みで楽しむつもりで行った方がいい。山の上の岩国城まで行ってしまうと錦帯橋が豆粒のように見えてしまうから、7階という程よい高さから俯瞰できるロケーションは結構貴重である。蓮根の穴から覗くのとはわけが違う。
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