温泉めぐりのおじさんがついに四国上陸を果たした。四国といえば道後温泉。道後といえば松山。はやる気持ちを抑えて、まずは観光をということで同行メンバーとともに松山城の見学へと向かったのであった。
そして別の日には宇和島城も見学した。松山城と宇和島城はどちらも天守が現存する貴重な12城のうちに含まれ、国の重要文化財に指定されている。自分は決して城マニアではないが、愛媛県まで来たからには、これら2つの城を見ておかねばなるまい。
なんか12城コンプリートを目指す第一歩になりそうな予感を抱きつつ、伊予の城めぐりとあいなった。
ここで同行メンバーと合流すると、さっそく近くの「坂の上の雲ミュージアム」を見学した。その後に松山城へと向かった。
大街道からお城まで純粋に距離だけなら遠くない。歩いても行けなくはないけど、山の上にあるから結構ハードだし時間もかかる。観光客の多くは松山城ロープウェイを利用するだろう。我々もそうした。
ロープウェイ乗り場では3種類の切符(片道/往復/往復+城の入場券セット)を売っていたから、セットのやつを買った。1040円。
この切符でロープウェイの隣で運行しているリフトに乗ってもよい。今回はリフトに乗ってみた。かなりゆっくりしたスピードで進み、後発のロープウェイに途中で一気に抜き去られながら、遅れて山頂駅へ到着。
もうちょっと行くと本丸エリア。いろいろな門がたくさん登場するぞ。最初の戸無門を抜けて次にあるのが筒井門。死角になってて見過ごしそうな隣の場所に隠門というのもある。
で、次の太鼓門をくぐるといきなり公園(本丸広場)になっていた。売店なんかもある。急にちょっと違う雰囲気になったぞ。高所から公園を撮ったのがこれ。後述の小天守から見下ろしたものだったはず。
公園の一番奥に城の中核たる本壇があった。その雄姿は冒頭写真に示す通り。本壇内へ立ち入るには入場券が必要だ。
一の門を裏から見たところ。
すぐに二の門がある。これも裏から。
そしてすぐに三の門。これも裏からシリーズで。松山城には21もの重要文化財があるが、これら三兄弟の門も該当する。
続く筋鉄門を抜けると回廊や天守に四方を囲まれた空間に出る。敵軍がここまで攻め込んでもあらゆる方向からの狙い撃ちでボコボコにされてしまうだろう。ちなみに下の写真は天守じゃなくて小天守という副社長的なやつ。
順路は天守ばかりでなく回廊に沿ってぐるっと一周するコースになっているから結構長い。しかもコーナーごとに櫓があって、そこでも急階段を上り下りすることになる。櫓に加えて小天守もあるしね。ずいぶん歩いたなあ。
順路に沿って史料などの展示物がたくさん並んでいたし、体験コーナー的なのもあった。たとえば火縄銃で狭間から狙い撃ちするポーズをやってみるとか、刀を持ち上げてみようとか、甲冑姿になって記念撮影とか。
肝心の天守内はたしか6層構造になっている。最上層にたどり着くと一種の展望台になっていた。
東西南北すべて開放的な市街地の眺望が広がる中で、たとえば南方向はこんな感じ。デパートの屋上にある松山市名物(?)・大観覧車くるりんも写っているんだけど、さてどこでしょう。
たしかに奥に竹がありますな。背後に控える小天守と天守のおかげでいい構図になっているね。
あとは公園→ロープウェイ(リフト)と戻って松山城は終了。思ったより時間がかかった。ロープウェイの麓駅を出て戻ってくるまでにたっぷり2時間を要している。見どころいっぱい・ボリュームたっぷりだから、さくっと回れると思わない方がいいですよ。
松山ICから入って宇和島朝日ICを下りたら、あとは市街地を標識にしたがってささっと進めば宇和島城がある小さな山の麓に着く。有料の駐車場も併設されている。
さあ頑張って登るか…ここには乗り物がなく歩くしかない。歩きだしてすぐに「急だけど近道」と「緩やかだけど回り道」の分岐が出現。行きは急な近道を選択した。これがまた結構大変でございます。
10分ほどで頂上へ着くと、おお、小ぶりだが均整の取れた天守ではないか。
デアゴスティーニとかアシェットにありそうな「週刊 日本の城」全冊をコンプリートすると組み上がる箱庭的な雰囲気が感じられる。創刊号だけすごいお得なんだよな。
入場料は200円。中はそんなに広くない。藤堂というよりはその後に城主となった伊達家の展示が多かった。
最上層はこんな感じ。ここに掲示された説明を読んで初めて、宇和島城はもともと海城だったことを知った。城のあたりまで海だったってことか。
とくに海が近い西側の景色は見応えあり。複雑な海岸線を持つ入り江の町の風景はわが地元じゃお目にかかれない種類のものであって、いつまでも見飽きない。城を見に来たんだか高台からの絶景を見に来たんだか、よくわからないことになってしまったが、まあいいじゃないの。
松山城と宇和島城、現存天守12城の愛媛県の部をクリアした。もともと狙ってたわけじゃないけど、こうなると12城の残りも気になってくる。※過去に意識せず訪れた城もいくつかある、松本城とか。
温泉めぐりの過程でうまく寄れるといいですけどねー。
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そして別の日には宇和島城も見学した。松山城と宇和島城はどちらも天守が現存する貴重な12城のうちに含まれ、国の重要文化財に指定されている。自分は決して城マニアではないが、愛媛県まで来たからには、これら2つの城を見ておかねばなるまい。
なんか12城コンプリートを目指す第一歩になりそうな予感を抱きつつ、伊予の城めぐりとあいなった。
坂の上の松山城
ロープウェイまたはリフトで山の上へ
雨風にたたられた秋の天気の間隙を縫って無事、松山空港へ降り立ったおじさん。飛行機の便に合わせて出発する道後温泉行きのリムジンバスに乗って30分、大街道というバス停で下車した。路面電車の駅やデパート、アーケード商店街、ホテルなどが集まる繁華街だ。ここで同行メンバーと合流すると、さっそく近くの「坂の上の雲ミュージアム」を見学した。その後に松山城へと向かった。
大街道からお城まで純粋に距離だけなら遠くない。歩いても行けなくはないけど、山の上にあるから結構ハードだし時間もかかる。観光客の多くは松山城ロープウェイを利用するだろう。我々もそうした。
ロープウェイ乗り場では3種類の切符(片道/往復/往復+城の入場券セット)を売っていたから、セットのやつを買った。1040円。
この切符でロープウェイの隣で運行しているリフトに乗ってもよい。今回はリフトに乗ってみた。かなりゆっくりしたスピードで進み、後発のロープウェイに途中で一気に抜き去られながら、遅れて山頂駅へ到着。
たくさんの門と公園
ここからは歩きでしばらく上り坂が続く。やがて石垣が高ーく積み上がったところへ出てきた。石の隙間に手足をかけても登れる気がしない。忍者でも無理じゃね。もうちょっと行くと本丸エリア。いろいろな門がたくさん登場するぞ。最初の戸無門を抜けて次にあるのが筒井門。死角になってて見過ごしそうな隣の場所に隠門というのもある。
で、次の太鼓門をくぐるといきなり公園(本丸広場)になっていた。売店なんかもある。急にちょっと違う雰囲気になったぞ。高所から公園を撮ったのがこれ。後述の小天守から見下ろしたものだったはず。
公園の一番奥に城の中核たる本壇があった。その雄姿は冒頭写真に示す通り。本壇内へ立ち入るには入場券が必要だ。
本壇内も門がいっぱい
では参ろう。石垣に囲まれた一本道を行く。最初の角を曲がるとさっそく天守が間近に迫ってきた。左手には小天守も見える、絶好の撮影スポットである。ここを右に曲がると一の門。一の門を裏から見たところ。
すぐに二の門がある。これも裏から。
そしてすぐに三の門。これも裏からシリーズで。松山城には21もの重要文化財があるが、これら三兄弟の門も該当する。
続く筋鉄門を抜けると回廊や天守に四方を囲まれた空間に出る。敵軍がここまで攻め込んでもあらゆる方向からの狙い撃ちでボコボコにされてしまうだろう。ちなみに下の写真は天守じゃなくて小天守という副社長的なやつ。
ボリュームたっぷりの天守内部
もちろん天守内部も見学できる。多くの城がそうであるように超急な階段をいくつも上っていかなければならないから注意が必要だ。順路は天守ばかりでなく回廊に沿ってぐるっと一周するコースになっているから結構長い。しかもコーナーごとに櫓があって、そこでも急階段を上り下りすることになる。櫓に加えて小天守もあるしね。ずいぶん歩いたなあ。
順路に沿って史料などの展示物がたくさん並んでいたし、体験コーナー的なのもあった。たとえば火縄銃で狭間から狙い撃ちするポーズをやってみるとか、刀を持ち上げてみようとか、甲冑姿になって記念撮影とか。
肝心の天守内はたしか6層構造になっている。最上層にたどり着くと一種の展望台になっていた。
東西南北すべて開放的な市街地の眺望が広がる中で、たとえば南方向はこんな感じ。デパートの屋上にある松山市名物(?)・大観覧車くるりんも写っているんだけど、さてどこでしょう。
所要時間は多めに見積もっておこう
天守まで見終わると一周完了。おつかれさまでした。帰りは行きと違うコースで紫竹門へ出てきた。たしかに奥に竹がありますな。背後に控える小天守と天守のおかげでいい構図になっているね。
あとは公園→ロープウェイ(リフト)と戻って松山城は終了。思ったより時間がかかった。ロープウェイの麓駅を出て戻ってくるまでにたっぷり2時間を要している。見どころいっぱい・ボリュームたっぷりだから、さくっと回れると思わない方がいいですよ。
南予の海に守られた宇和島城
小さいが形の良い天守
翌日は南予地方の宇和島へ移動。高速道路があるから便利とはいえ、道後から宇和島城まで1時間半は覚悟しておかねばならない。この高速道路(松山自動車道、宇和島道路)は有料区間と無料区間が入り組んでいて、こういうタイプは地元で見かけないからちょっと混乱してしまった。松山ICから入って宇和島朝日ICを下りたら、あとは市街地を標識にしたがってささっと進めば宇和島城がある小さな山の麓に着く。有料の駐車場も併設されている。
さあ頑張って登るか…ここには乗り物がなく歩くしかない。歩きだしてすぐに「急だけど近道」と「緩やかだけど回り道」の分岐が出現。行きは急な近道を選択した。これがまた結構大変でございます。
10分ほどで頂上へ着くと、おお、小ぶりだが均整の取れた天守ではないか。
デアゴスティーニとかアシェットにありそうな「週刊 日本の城」全冊をコンプリートすると組み上がる箱庭的な雰囲気が感じられる。創刊号だけすごいお得なんだよな。
絶景展望所としても機能している
それにしても天守の建造は藤堂高虎にまで遡るのか。藤堂高虎は某無双ゲームだと最強キャラとも言われる武将だし、妙な親近感があるもんでね。どれどれ、彼の作った城の中を見せてもらおうじゃないか。入場料は200円。中はそんなに広くない。藤堂というよりはその後に城主となった伊達家の展示が多かった。
最上層はこんな感じ。ここに掲示された説明を読んで初めて、宇和島城はもともと海城だったことを知った。城のあたりまで海だったってことか。
とくに海が近い西側の景色は見応えあり。複雑な海岸線を持つ入り江の町の風景はわが地元じゃお目にかかれない種類のものであって、いつまでも見飽きない。城を見に来たんだか高台からの絶景を見に来たんだか、よくわからないことになってしまったが、まあいいじゃないの。
12城シリーズが気になってきた
帰りは緩い回り道経由で下山した。こうして宇和島城の見学を終了。松山城ほどのスケール感はないけど珠玉の逸品ってところかな。松山城と宇和島城、現存天守12城の愛媛県の部をクリアした。もともと狙ってたわけじゃないけど、こうなると12城の残りも気になってくる。※過去に意識せず訪れた城もいくつかある、松本城とか。
温泉めぐりの過程でうまく寄れるといいですけどねー。
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