1年前に訪れた伊香保温泉を別の顔ぶれと訪れることになった。やっぱり考えることは同じで「どうせなら由緒ある黄金の湯に入りたい」。そこで予算感に見合う空室を探して見つけたのがホテル木暮。ただし訳ありお得プランである。
普通以上のプランだととても予算内では収まらない。とんでもない贅沢になってしまう。ということからもわかる通り、当館は我々が萎縮してしまうほどのゴージャスなホテルであった。しかも提供される温泉のクオリティも申し分ない。
豊富な湯量を確保した大規模ホテルのメリットを生かした、広くて数多い風呂にはクラクラしてしまった。気分だけはすっかりセレブ。
※誤用を承知の上で、当時の浮かれ気分を表すために本記事では「セレブ」という語を多用しています。
あるいは1年前にやったように駒寄スマートICから県道15号を使うルートなら、渋川伊香保ICの出口渋滞を回避できて、途中で水沢うどんを食したり水澤観音に立ち寄ることができる。
実際の我々は前泊地の四万温泉・あやめや旅館から大塚温泉・金井旅館への立ち寄り入浴を経て、北から伊香保入りした。
ホテル木暮の正面玄関は八幡坂の途中にある。道路を挟んでホテルの向かいが駐車場になっていて、今回はうまく空きがあって車を止めることができた。他にも周辺のあちこちに駐車場がある。石段街前の道路(県道33号)から直接入っていける駐車場もある。
上の写真は夜誰もいない時に上からのアングルで撮ったもの。チェックイン時にはビジネスパーソンやセレブな方々が多数くつろいでいた。のちに団体ツアー御一行様がやって来たりはしたが、最初の時点では庶民カジュアルな格好をした客は我々くらいだったな。
当館には昭和天皇・皇后両陛下が宿泊されたことがある。その時のソファーが展示してあった。自由に座っていいらしい。
この中の一室に入った。セミダブルのシモンズベッドがある洋室。
訳あり部屋というと、ふだんは団体ツアーの添乗員に割り当てられる、ボイラー室横の狭くて階段下で天井が斜めってて小さい高窓のみ…みたいなのを想像していたら、全然訳ありじゃないレベル。普通にいい部屋、いや、かなりいい部屋だった。
ひと通りの設備は整っているし、新しくてきれいだし、グレード感あるし、なんら問題なし。WiFiも使える。冷蔵庫の中身は空だけど同じフロアにビールとソフトドリンクの自販機がある。窓の外はこんな感じ。
移動がエスカレータ+階段になることと眺望がいまひとつな点はあれど、我々にはまったくマイナスではない。お得にセレブの末席に潜り込ませてもらっちゃった、てなもんだ。
小間口とは石段街を流れる黄金の湯源泉の取り込み口。これを持つ=引湯の権利を持つ旅館は非常に限られており、中でもホテル木暮は湧出量の1/4を保有するとのこと。すごーい。
セレブな休憩処がこちらでございます。ハーブティーと黒豆茶を無料で提供するほか、クラフトビール等を販売している。
広いガラス窓の向こうには庭園風の池があるぞ、と思ったら足湯コーナーだった。
夕方と夜は向かって右手が男湯。脱衣所は広く、洗面台まわりはスタイリッシュ。鍵付きのロッカーの下にはスリッパを差し入れる空間があいており、自分のを他人が勝手に履いて出てしまう“あるある”を嫌う方はどうぞ。
掲示された分析書には「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉、低張性、中性、温泉」とあった。温泉使用の風呂は加水なし・循環なし・消毒なしの源泉かけ流し。加温は行う場合があるようだ。
中央付近には立ち湯・座り湯と題した、それぞれ3名サイズの温泉浴槽が隣りあって並ぶ。立ち湯の方は深さが1メートルあるとの注意書き。にごり湯で底はまったく見えず、段を踏み外して転びそうになってしまった。
立ちも座りもどちらも熱い。せっかくの黄金の湯、しばらく浸かっていたいけど本当はぬるいのが好きなので長居はしない。
向かいには25名分の洗い場があった。大規模ホテルといえども埋まってしまうことは考えにくい。
黄土色に緑を混ぜたような、濁りと渋みを加えたうぐいす色風のお湯の透明度は、20センチくらい先ならどうにか見えるが浴槽の底は見えない。温度は40℃あるかどうかのぬるめだから長く入れる。これはいいね。
最初にお湯をすくって鼻を近づけると…あれ? なんか期待してたのと違う。先に訪れた大塚温泉の匂いが手の平にすっかり染み付いていたせいだ。しかし時間が経つにつれて金気と微妙な甘さを含む伊香保特有の匂いを感じるようになった。これですよこれ。
別の一角に展望風呂なる半露天風呂がある。夜になってから試したので眺望のほどはわからない。かわりに夜は妖しいライトアップで装飾される。たしか4名分の寝湯でジェットもあったような。ただし沸かし湯で塩素臭あり。
まず目に入るのが6名サイズの岩風呂。温泉使用。他の温泉浴槽と違うのは緑が抜けた完全な黄土色で、透明度ゼロと言いたいほどに濁り切っている。なんでここだけ違うんだろう。温度は内湯メインより少しだけ高い。
その奥に6名が円形に並んで入れる沸かし湯浴槽。さらに奥には5名サイズの岩風呂。温泉使用。入っていくと底がやけにヌルヌル・ヌメヌメする。こういう感触がだめな人はいるかもしれないね。中央部にキノコ形の石のオブジェがあって、キノコの傘が屋根の役割をしている。
さらに奥に1名サイズのつぼ湯。沸かし湯。露天エリアにはあと一つ浴槽があるのだが(沸かし湯)、脇にそれて行く格好になっていて、面倒くさがっているうちに機会を逸してしまった。まあいいけど。
前日の男湯も同じだと思うんだけど、翌朝の方が印象に残ったからこちらに書いておく。内湯の全面ガラス張り窓の向こうに見える景色が良かった。下の写真はロビーから撮ったものだが、ここも似たような構図が展開していた。
内湯で温泉使用はメイン浴槽のみ。かわりに大きくて20名いけそうなサイズ。うち8名分が寝湯っぽくできる枕付き。ただし枕を使うと景色に背を向けてしまう。多くの客は枕の側に足を向けて景色を見る体勢だった。
あとは細かい泡のシルキー風呂、バイブラ&ジェット、展望寝湯、別の一角に半露天の展望風呂。これらの中ではシルキー風呂にちょっと入ったくらい。
下の湯は5~6名サイズ。普通の湯口とは別に高低差を利用して上の湯からのお湯がチョロチョロ流れ込んできている(ように見えた)。こちらの浴場で一番ぬるいのは下の湯。じっくり浸かるならここ。内湯の景色も捨てがたいけどね。
また壁の一部に石柱がいっぱい立っていて、上部に玉石が祀ってあった。なんでしょうね。結局、主に内湯メインと下の湯を行ったり来たりして黄金の湯を堪能した。
夕方~翌朝にかけて5回入浴したかな。全部を合計すると相当長い時間浸かってたことになる。我ながらよくやった。いつ行ってもそんなに混んでなくて優雅なのもいいね。
スターティングメンバーはこれ。前菜がシャレオツですな。食前酒は青りんご。
松茸入りの土瓶蒸しとはさすが。鍋物は上州牛のしゃぶしゃぶだって。ふだんは国内の地名を冠した牛肉を食す機会などない。だいたいはチェーン店の牛丼の上に乗ってるやつだからな。今のうちに贅沢しておこうっと。
ちょ、これアワビじゃないか。夏の北海道で初めてまるごと食べて感激したばかりだというのに、まさか秋の群馬で再会するとはね。今年はアワビ元年かよ。
セレブ感あふれる料理をいただきながら、やがてお腹はパンパンになった。途中でサーモン西京焼きも出てきたし。でもうまいので残しはしない。
締めのご飯はコシヒカリ、椀物は群馬名物おっきりこみうどんであった。うわーもう限界。まあどうにか完食した。
7時半に行ってみると混雑度はそこそこ。と思った矢先、団体ツアー御一行様と思われる一群がドカッと流入。料理のまわりは人山ができて近づけなくなった。そんな中でかき集めてきたのがこれ。
朝からそんなに食べないから量的な不満はないが、野菜が欲しいな…。最終的には人の波が去ったタイミングを見計らって調達できたが。
料理はいずれも手抜きがなくて種類は豊富。ライブキッチンでは卵料理を作ってくれる。文句なし。コーヒーマシンが中央に1台しかなくて行列待ちが長めなのが難点か。
途中でビーフシチューを取りに行ったりして予想以上に食べた。旅館の朝食は普通30分くらいで終えるイメージなんだけど、この朝は1時間もかけていた。知らぬ間に食べまくってたんだなあ。
ホテル木暮。セレブです。そういう面を抜きにしても伊香保黄金の湯を豊富な湯量&源泉かけ流しで浸かれるのは貴重である。訳ありプランという枠を設けてくれたおかげで我々にも体験のチャンスがあったので、大いに感謝しつつ、ぜひ今後もこの枠を続けてください、という希望を述べて締めくくりたい。
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普通以上のプランだととても予算内では収まらない。とんでもない贅沢になってしまう。ということからもわかる通り、当館は我々が萎縮してしまうほどのゴージャスなホテルであった。しかも提供される温泉のクオリティも申し分ない。
豊富な湯量を確保した大規模ホテルのメリットを生かした、広くて数多い風呂にはクラクラしてしまった。気分だけはすっかりセレブ。
※誤用を承知の上で、当時の浮かれ気分を表すために本記事では「セレブ」という語を多用しています。
伊香保温泉「ホテル木暮」へのアクセス
伊香保温泉の場所は特に説明の必要もあるまい。東京方面からだと関越道・渋川伊香保ICで下りて渋川の町中で県道33号に入ればいい。あるいは1年前にやったように駒寄スマートICから県道15号を使うルートなら、渋川伊香保ICの出口渋滞を回避できて、途中で水沢うどんを食したり水澤観音に立ち寄ることができる。
実際の我々は前泊地の四万温泉・あやめや旅館から大塚温泉・金井旅館への立ち寄り入浴を経て、北から伊香保入りした。
ホテル木暮の正面玄関は八幡坂の途中にある。道路を挟んでホテルの向かいが駐車場になっていて、今回はうまく空きがあって車を止めることができた。他にも周辺のあちこちに駐車場がある。石段街前の道路(県道33号)から直接入っていける駐車場もある。
ゴージャスすぎる館内に萎縮する
セレブな方々の集うロビー
ロビーに入った瞬間びびった。なんだこのセレブ感。上の写真は夜誰もいない時に上からのアングルで撮ったもの。チェックイン時にはビジネスパーソンやセレブな方々が多数くつろいでいた。のちに団体ツアー御一行様がやって来たりはしたが、最初の時点では庶民カジュアルな格好をした客は我々くらいだったな。
当館には昭和天皇・皇后両陛下が宿泊されたことがある。その時のソファーが展示してあった。自由に座っていいらしい。
全然訳ありじゃない、とてもいい部屋
我々が泊まるのは訳あり部屋だ。他の客室と違ってエスカレーターで下の階へ行く。で、さらに階段を下りる。するとこのような廊下が現れる。この中の一室に入った。セミダブルのシモンズベッドがある洋室。
訳あり部屋というと、ふだんは団体ツアーの添乗員に割り当てられる、ボイラー室横の狭くて階段下で天井が斜めってて小さい高窓のみ…みたいなのを想像していたら、全然訳ありじゃないレベル。普通にいい部屋、いや、かなりいい部屋だった。
ひと通りの設備は整っているし、新しくてきれいだし、グレード感あるし、なんら問題なし。WiFiも使える。冷蔵庫の中身は空だけど同じフロアにビールとソフトドリンクの自販機がある。窓の外はこんな感じ。
移動がエスカレータ+階段になることと眺望がいまひとつな点はあれど、我々にはまったくマイナスではない。お得にセレブの末席に潜り込ませてもらっちゃった、てなもんだ。
めくるめくホテル木暮の大浴場
休憩処からしてすでにセレブ
プランにかかわらず風呂はもちろん他の客と一緒に利用できる。大浴場は2階の渡り廊下を通った先の別棟にある。大浴場前の休憩処の入口に小間口が展示してあった。小間口とは石段街を流れる黄金の湯源泉の取り込み口。これを持つ=引湯の権利を持つ旅館は非常に限られており、中でもホテル木暮は湧出量の1/4を保有するとのこと。すごーい。
セレブな休憩処がこちらでございます。ハーブティーと黒豆茶を無料で提供するほか、クラフトビール等を販売している。
広いガラス窓の向こうには庭園風の池があるぞ、と思ったら足湯コーナーだった。
たくさんの風呂が待つ大浴場へ
肝心の大浴場は休憩処からエスカレーターで1フロア下へ。夜と朝の間に男湯女湯が入れ替わる。それぞれに広くて風呂の数が多いから、意識して攻めないとコンプリートできない。夕方と夜は向かって右手が男湯。脱衣所は広く、洗面台まわりはスタイリッシュ。鍵付きのロッカーの下にはスリッパを差し入れる空間があいており、自分のを他人が勝手に履いて出てしまう“あるある”を嫌う方はどうぞ。
掲示された分析書には「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉、低張性、中性、温泉」とあった。温泉使用の風呂は加水なし・循環なし・消毒なしの源泉かけ流し。加温は行う場合があるようだ。
黄金の湯使用の立ち湯と座り湯
浴室はいきなり広い大空間。手前に泡ボコボコのバイブラバスとジェットバス。どちらも温泉ではない沸かし湯。全浴槽コンプリートよりも温泉にじっくり浸かる方を重視してパス。中央付近には立ち湯・座り湯と題した、それぞれ3名サイズの温泉浴槽が隣りあって並ぶ。立ち湯の方は深さが1メートルあるとの注意書き。にごり湯で底はまったく見えず、段を踏み外して転びそうになってしまった。
立ちも座りもどちらも熱い。せっかくの黄金の湯、しばらく浸かっていたいけど本当はぬるいのが好きなので長居はしない。
向かいには25名分の洗い場があった。大規模ホテルといえども埋まってしまうことは考えにくい。
ぬるめがうれしいメインの温泉浴槽
大空間の一番奥に本命のメイン浴槽があった。セレブに芋洗いは似合わない。互いのスペースに余裕を持って入ったとして10名いけるサイズ。うち4名分は寝湯っぽい姿勢で浸かれる枕付きのつくりになっている。黄土色に緑を混ぜたような、濁りと渋みを加えたうぐいす色風のお湯の透明度は、20センチくらい先ならどうにか見えるが浴槽の底は見えない。温度は40℃あるかどうかのぬるめだから長く入れる。これはいいね。
最初にお湯をすくって鼻を近づけると…あれ? なんか期待してたのと違う。先に訪れた大塚温泉の匂いが手の平にすっかり染み付いていたせいだ。しかし時間が経つにつれて金気と微妙な甘さを含む伊香保特有の匂いを感じるようになった。これですよこれ。
別の一角に展望風呂なる半露天風呂がある。夜になってから試したので眺望のほどはわからない。かわりに夜は妖しいライトアップで装飾される。たしか4名分の寝湯でジェットもあったような。ただし沸かし湯で塩素臭あり。
温泉の色が他とは違う露天風呂あり
さらに露天エリアもある(広い…)。露天エリアは庭園風に作り込まれていて外の景色は見えない。まず目に入るのが6名サイズの岩風呂。温泉使用。他の温泉浴槽と違うのは緑が抜けた完全な黄土色で、透明度ゼロと言いたいほどに濁り切っている。なんでここだけ違うんだろう。温度は内湯メインより少しだけ高い。
その奥に6名が円形に並んで入れる沸かし湯浴槽。さらに奥には5名サイズの岩風呂。温泉使用。入っていくと底がやけにヌルヌル・ヌメヌメする。こういう感触がだめな人はいるかもしれないね。中央部にキノコ形の石のオブジェがあって、キノコの傘が屋根の役割をしている。
さらに奥に1名サイズのつぼ湯。沸かし湯。露天エリアにはあと一つ浴槽があるのだが(沸かし湯)、脇にそれて行く格好になっていて、面倒くさがっているうちに機会を逸してしまった。まあいいけど。
もう一方の大浴場もすごいぞ
翌朝には男女が入れ替わっていた。こちらは脱衣所を挟んで片や露天風呂、片や内湯、という構造。内湯側の洗い場は30名分もあった。前日の男湯も同じだと思うんだけど、翌朝の方が印象に残ったからこちらに書いておく。内湯の全面ガラス張り窓の向こうに見える景色が良かった。下の写真はロビーから撮ったものだが、ここも似たような構図が展開していた。
内湯で温泉使用はメイン浴槽のみ。かわりに大きくて20名いけそうなサイズ。うち8名分が寝湯っぽくできる枕付き。ただし枕を使うと景色に背を向けてしまう。多くの客は枕の側に足を向けて景色を見る体勢だった。
あとは細かい泡のシルキー風呂、バイブラ&ジェット、展望寝湯、別の一角に半露天の展望風呂。これらの中ではシルキー風呂にちょっと入ったくらい。
上の湯と下の湯からなる露天風呂
露天エリアには上の湯・下の湯と名付けられた温泉使用の岩風呂が2つ。上の湯は一段高いところにあって3名サイズ。お湯はやや熱め。隔離感があるから他に誰もいなければ貸し切りの隠れ家的な気分を満喫できそう。下の湯は5~6名サイズ。普通の湯口とは別に高低差を利用して上の湯からのお湯がチョロチョロ流れ込んできている(ように見えた)。こちらの浴場で一番ぬるいのは下の湯。じっくり浸かるならここ。内湯の景色も捨てがたいけどね。
また壁の一部に石柱がいっぱい立っていて、上部に玉石が祀ってあった。なんでしょうね。結局、主に内湯メインと下の湯を行ったり来たりして黄金の湯を堪能した。
夕方~翌朝にかけて5回入浴したかな。全部を合計すると相当長い時間浸かってたことになる。我ながらよくやった。いつ行ってもそんなに混んでなくて優雅なのもいいね。
そしてやっぱり食事もすごかった
スタイリッシュで上質感ある夕食
我々のプランだと夕食は2階の食事処「花つつじ」で。ちゃんと個室になっている。ワインリストの冊子が置いてあったが相場が怖くて開かなかった。ことさらワインを好むわけでもないし。で、月夜野クラフトビールのピルスナー「上越線C61」を注文してみた。スターティングメンバーはこれ。前菜がシャレオツですな。食前酒は青りんご。
松茸入りの土瓶蒸しとはさすが。鍋物は上州牛のしゃぶしゃぶだって。ふだんは国内の地名を冠した牛肉を食す機会などない。だいたいはチェーン店の牛丼の上に乗ってるやつだからな。今のうちに贅沢しておこうっと。
まだまだ続くよ豪華な料理
やがてお造りと台の物が運ばれてきた。ちょ、これアワビじゃないか。夏の北海道で初めてまるごと食べて感激したばかりだというのに、まさか秋の群馬で再会するとはね。今年はアワビ元年かよ。
セレブ感あふれる料理をいただきながら、やがてお腹はパンパンになった。途中でサーモン西京焼きも出てきたし。でもうまいので残しはしない。
締めのご飯はコシヒカリ、椀物は群馬名物おっきりこみうどんであった。うわーもう限界。まあどうにか完食した。
朝食が一大イベントになってしまうとは
朝食はバイキング。会場は我々の部屋へ向かってエスカレーターで下りたフロアにあるコンベンションホール「飛鳥」。7時半に行ってみると混雑度はそこそこ。と思った矢先、団体ツアー御一行様と思われる一群がドカッと流入。料理のまわりは人山ができて近づけなくなった。そんな中でかき集めてきたのがこれ。
朝からそんなに食べないから量的な不満はないが、野菜が欲しいな…。最終的には人の波が去ったタイミングを見計らって調達できたが。
料理はいずれも手抜きがなくて種類は豊富。ライブキッチンでは卵料理を作ってくれる。文句なし。コーヒーマシンが中央に1台しかなくて行列待ちが長めなのが難点か。
途中でビーフシチューを取りに行ったりして予想以上に食べた。旅館の朝食は普通30分くらいで終えるイメージなんだけど、この朝は1時間もかけていた。知らぬ間に食べまくってたんだなあ。
ホテル木暮。セレブです。そういう面を抜きにしても伊香保黄金の湯を豊富な湯量&源泉かけ流しで浸かれるのは貴重である。訳ありプランという枠を設けてくれたおかげで我々にも体験のチャンスがあったので、大いに感謝しつつ、ぜひ今後もこの枠を続けてください、という希望を述べて締めくくりたい。
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