観光で鬼怒川上流4ダムへ行くことになったので関連情報を調べていたら、水陸両用バスで行く「湯西川ダックツアー」なるダム見学ツアーの存在を知った。ほほう、面白そうだ、行きましょう。
コースは2種類=湯西川ダムコースと川治ダムコースがある。旅のメンバーと協議の上、スリル満点のキャットウォーク体験ができる後者を申し込んだ。
当日は川治ダム湖岸が荒れているとのことで、ダムそのものは川治、ダム湖は湯西川の方を見学するという変則パターンとなった。2箇所行けたからある意味ラッキーと言えなくもない。
この道の駅は食堂や売店だけでなく、2階には日帰り温泉施設もあるし、野岩鉄道の湯西川温泉駅と一体化しているし、バスの発着もあるし、ダックツアーの基地でもある。地域一帯のハブステーションだ。
我々は事前の注意喚起にしたがって出発時刻の20分前には到着してツアーの受付をすませた。ちなみに湯西川コースの集合場所はここではなくて「湯西川 水の郷」という別の施設になる。間違えないように。
と同時に土砂降りの雨! 朝から雨がちの天気だったとはいえ、なんたるひどい仕打ち。バスに窓はないので雨が吹き込んでずぶ濡れになる運命確定だよ。そこでスタッフの強い推奨にしたがって雨がっぱを購入した。300円。
自分の座席は窓際で、かっぱがなかったらたしかに大変な惨状になるところだった。雨=要かっぱ、は肝に銘じておきましょう。
そうこうするうちバスが出発進行。窓がないから風を切って進む感覚がすごいし、トンネル内などは音が響くし臨場感が倍増する。まさしくオープンカーですな。途中で五十里ダムをかすめつつ10分ちょっとで川治ダムに到着。
エレベータを出るとこんな感じの通路が続く。おおー、こりゃどう見てもVaultです(特定の人しかわからないFalloutネタですいません)。
そして灯りのついてない横道がところどころにあり、そのうちの1箇所で「こだまが響きますから声を出してみて下さい」と説明があった。試しに「わっ」と叫んでみると…わっ…わっ…わっ…ゎっ…絵に描いたようなきれいなこだまが返ってきた。愉快愉快。
通路を抜けたら、さあいよいよキャットウォークです。キターーー!
ここは高さ60mの場所。もっと上の高さ90mにもキャットウォークあるんだけど見学を受け入れてるのはこちら。職員引率のもと、下の写真の位置まで歩いていくことができる。※個人客が飛び込みで訪れても中には入れてもらえません。
調子こいて下を覗いてみる。スマホを落っことしそうな気がするという意味で怖い。
せっかくの機会だからダム壁を間近で見上げた様子も。
では戻りましょうとの声がかかった。エレベータで上に戻り、2班と入れ替わる。あとは一般の観光客と同じく管理事務所前のスペースから川治ダムを見下ろす。おっと、さっきまで我々のいたキャットウォークに2班がいるぞ。
2班が戻るのを待って川治ダム見学は終了。いやいや、すんごいもの見ちゃったなあ。
道の駅を通り過ぎ、湯西川ダム自体も通り過ぎ、湖にかかる橋の手前で枝道に入った。
その先にはダム関係者以外立ち入り禁止のゲート。待機していた職員にゲートを開けてもらい、敷地内に入った。道はカーブしながら徐々に湖水の下へ向かって沈み込んでいる。
ではいよいよバスが水に入ります。最大の見どころですよ。「皆さん、カメラの用意はいいですか、行きますよー」と添乗員。3…2…1…スプラッシュイン!! ザッパーン!!
見事撮影に失敗したようだ。実際は派手な水しぶきと共に乗客の歓声とボルテージが一気にあがったのである。先ほどまで道路を走っていたバスは今は湖面を進む船となった。
そうして湯西川ダムが見えるところまで来た。2012年にできたダムなのでコンクリートがまだ新しくて白っぽい。
ダムを背にするとこのような風景。晴れていればもっと気持ちのいい絵になったに違いない、とは思うけど上を望めばキリがない。
船はダムが見えるあたりまで来ると、陸へ戻る方向に進路を反転させた。やがてバスとして再び道路へ復帰する際には「よっこいしょ」てな感じで気合を入れてタイヤを路面に乗せるような動きだった。
で、道の駅に着いて無事終了。なかなか面白かった。一般の観光客は入れないダム湖やダム内部、加えて川治コースならキャットウォークも体験できるんだから、貴重な機会だしダムマニアでなくても楽しめる。
「参加者はお子様連れファミリーが多いのかな、我々おっさんグループは浮いてしまうかもな」と予想していたら、むしろお子様は少数派。シニアを中心に大人だけのグループが多い印象だった。
ダックツアーは川治・湯西川の他に大阪・諏訪湖・ハウステンボスでも運行している。他はダムとは関係ないんだろうけど、それぞれに趣向を凝らしているんだろうね、きっと。
コースは2種類=湯西川ダムコースと川治ダムコースがある。旅のメンバーと協議の上、スリル満点のキャットウォーク体験ができる後者を申し込んだ。
当日は川治ダム湖岸が荒れているとのことで、ダムそのものは川治、ダム湖は湯西川の方を見学するという変則パターンとなった。2箇所行けたからある意味ラッキーと言えなくもない。
前半は川治ダムのキャットウォーク見学
集合場所は「道の駅 湯西川」
旅の3日日、湯西川温泉・平の高房をチェックアウトした我ら一行は川治コースの集合場所である「道の駅 湯西川」へと車を走らせた。この道の駅は食堂や売店だけでなく、2階には日帰り温泉施設もあるし、野岩鉄道の湯西川温泉駅と一体化しているし、バスの発着もあるし、ダックツアーの基地でもある。地域一帯のハブステーションだ。
我々は事前の注意喚起にしたがって出発時刻の20分前には到着してツアーの受付をすませた。ちなみに湯西川コースの集合場所はここではなくて「湯西川 水の郷」という別の施設になる。間違えないように。
雨の日の必需品・かっぱ
やがて前の便として出払っていたバス車両が戻ってきた。と同時に土砂降りの雨! 朝から雨がちの天気だったとはいえ、なんたるひどい仕打ち。バスに窓はないので雨が吹き込んでずぶ濡れになる運命確定だよ。そこでスタッフの強い推奨にしたがって雨がっぱを購入した。300円。
自分の座席は窓際で、かっぱがなかったらたしかに大変な惨状になるところだった。雨=要かっぱ、は肝に銘じておきましょう。
そうこうするうちバスが出発進行。窓がないから風を切って進む感覚がすごいし、トンネル内などは音が響くし臨場感が倍増する。まさしくオープンカーですな。途中で五十里ダムをかすめつつ10分ちょっとで川治ダムに到着。
ダムの内部からキャットウォークへ
バスを降りて、さっそく目玉商品のキャットウォーク体験だ。乗客は2班に分かれて時間差で行動する。我々は1班。管理事務所前でヘルメットを受け取ってエレベータに乗り込んだ。エレベータを出るとこんな感じの通路が続く。おおー、こりゃどう見てもVaultです(特定の人しかわからないFalloutネタですいません)。
そして灯りのついてない横道がところどころにあり、そのうちの1箇所で「こだまが響きますから声を出してみて下さい」と説明があった。試しに「わっ」と叫んでみると…わっ…わっ…わっ…ゎっ…絵に描いたようなきれいなこだまが返ってきた。愉快愉快。
通路を抜けたら、さあいよいよキャットウォークです。キターーー!
ここは高さ60mの場所。もっと上の高さ90mにもキャットウォークあるんだけど見学を受け入れてるのはこちら。職員引率のもと、下の写真の位置まで歩いていくことができる。※個人客が飛び込みで訪れても中には入れてもらえません。
ちょっと変わったアングルからダムを見る
めまいがしたり足がすくんで動けなくなったりはしないかと気にかけていたわりには結構普通に行動できた。日常的な現実感からあまりにかけ離れていたのがかえって良かったか。調子こいて下を覗いてみる。スマホを落っことしそうな気がするという意味で怖い。
せっかくの機会だからダム壁を間近で見上げた様子も。
では戻りましょうとの声がかかった。エレベータで上に戻り、2班と入れ替わる。あとは一般の観光客と同じく管理事務所前のスペースから川治ダムを見下ろす。おっと、さっきまで我々のいたキャットウォークに2班がいるぞ。
2班が戻るのを待って川治ダム見学は終了。いやいや、すんごいもの見ちゃったなあ。
後半は湯西川ダム湖見学
テンション上がる、湖へのスプラッシュイン
本来ならこの後バスは川治ダム湖(八汐湖)へ入っていくのだが、湖岸が荒れていて入水路が使えないとのこと。かわりに湯西川ダム湖(湯西川湖)へと進路変更。道の駅を通り過ぎ、湯西川ダム自体も通り過ぎ、湖にかかる橋の手前で枝道に入った。
その先にはダム関係者以外立ち入り禁止のゲート。待機していた職員にゲートを開けてもらい、敷地内に入った。道はカーブしながら徐々に湖水の下へ向かって沈み込んでいる。
ではいよいよバスが水に入ります。最大の見どころですよ。「皆さん、カメラの用意はいいですか、行きますよー」と添乗員。3…2…1…スプラッシュイン!! ザッパーン!!
見事撮影に失敗したようだ。実際は派手な水しぶきと共に乗客の歓声とボルテージが一気にあがったのである。先ほどまで道路を走っていたバスは今は湖面を進む船となった。
湖から見る湯西川ダム
4月には水面はもっと高くて、下の写真の木が生えている近くまであったと説明されていたような気がする。またここは鹿がよく見られるスポットであり、ある日などは鹿を捕らえた熊が現れてむしゃむしゃ食べる様子が船から見られたそうだ。えー、熊さん出るのー。そうして湯西川ダムが見えるところまで来た。2012年にできたダムなのでコンクリートがまだ新しくて白っぽい。
ダムを背にするとこのような風景。晴れていればもっと気持ちのいい絵になったに違いない、とは思うけど上を望めばキリがない。
船はダムが見えるあたりまで来ると、陸へ戻る方向に進路を反転させた。やがてバスとして再び道路へ復帰する際には「よっこいしょ」てな感じで気合を入れてタイヤを路面に乗せるような動きだった。
マスコットのダッパ君を探せ
あとは道の駅に帰るだけ。県道に合流するまでの枝道の脇には小さな黄色い人形があちこちに飾り付けてあった。ダックツアーのマスコット「ダッパ君」だ。ダック+カッパってことか。で、道の駅に着いて無事終了。なかなか面白かった。一般の観光客は入れないダム湖やダム内部、加えて川治コースならキャットウォークも体験できるんだから、貴重な機会だしダムマニアでなくても楽しめる。
「参加者はお子様連れファミリーが多いのかな、我々おっさんグループは浮いてしまうかもな」と予想していたら、むしろお子様は少数派。シニアを中心に大人だけのグループが多い印象だった。
ダックツアーは川治・湯西川の他に大阪・諏訪湖・ハウステンボスでも運行している。他はダムとは関係ないんだろうけど、それぞれに趣向を凝らしているんだろうね、きっと。
(2022/06追記)3年後の春、道の駅にあった日帰り温泉が気になって、あらためて訪れてみた。