初めて秋田県仙北市を訪れた一昨年は雨にたたられて観光どころではなかった。温泉めぐりが主目的の一人旅だから別にいいんだけどね。だが今年の初夏に再訪した際は、普通に観光も楽しみたいメンバーを含むグループ旅行だったから、晴れてくれて助かった。
まあベタになっちゃうけど観光するなら田沢湖と角館武家屋敷でしょう。ということで行ってみた。
ゴールデンウィークからまもない平日なのが幸いしたか、オーバーツーリズムの問題が囁かれる昨今にしては観光客が少なくて心身ともに楽だった。毎回こうありたい、ってのは欲張りすぎか。
前の日に走った道を戻る形。前の日にも見た宝仙湖・秋扇湖の鮮やかな青が、相変わらずそれ単体で絶景レベル。なんじゃこりゃあ。
と感嘆しつつ小一時間で「茶立ての清水」なる場所へ来た。道の駅かと思ったらそういうものじゃないようだ。駐車場とトイレと休業中の農産物直売所のみで、あたりは完全に無人。何かの記念碑があるし、古い名所の跡地かな。
いや、道路を渡った反対側に清水が湧き出していた。
そばにひしゃくが置いてあったから飲んでみた。うん、うまい水ですね。そばに募金箱と積み重なったペットボトルがあるってことは汲んで持ち帰れるんだろう。とりあえずリフレッシュしたので出発。
種の保全と運営のカンパとして100円、もしくは店内で買い物をすると無料で見ることができる。買い物といっても缶ジュースとかスナック菓子とかは駄目だぞ。それなりに利幅のあるやつを買いましょう。
買い物をして店の裏に回ってみた。もちろん動物園なみの立派な施設ではない。巨大な犬小屋といった風情。
秋田犬は3頭ほど。客に愛想を振りまくわけでもなく半分寝ていた。それにしてもでかい。ザギトワのところへ行ったマサルもこんなに大きくなっちゃうのかね、ってすでにかなり大きいんだっけ。
隣には珍しい鶏の見学小屋がある。比内地鶏とか烏骨鶏とかいろいろいた。
ちなみにここのお土産屋さんの一角は稲庭うどん製造所になっていてガラス越しに見学できる。手延べで作っているのがなかなかの見ものだ。できることなら稲庭うどん買ってってつかあさい。
運良く前の便が戻ってきたところで、あまり待たずに乗れた。船の構造上、屋外デッキはなくて窓越しに景色を見ることになる。窓に色が付いているようで、スマホを窓に押し付けるようにして撮った以下の写真には赤みや照明の映り込みが入ってしまった。
船は湖を反時計回りに進む。岸側を見た方がいいから進行方向右側の座席がおすすめだ。湖面の向こうは山の緑一色。明るい新緑と杉の濃い緑とにくっきり分かれている。
湖水がわざとらしい青に見えるかもしれないけど本当にこういう色だった。玉川の水を導入しているというから、宝仙湖・秋扇湖の青と通ずるものがあるのだろうか。
再び走り出した船は今度は西岸へ向かって進み、有名な「たつこ像」の前でまた一時停止した。うわあ、めっちゃ金色。C-3POかよ。ここは岸側にも比較的多くのお客さんがいて、さかんにたつこ像を写真に収めている。
その後もとの場所へ戻ってきて下船。桟橋のところにたくさんの魚が群れているのが見えた。ウグイとのことだ。てなわけで田沢湖はここまで。さらば高速艇。
メインの通りへ歩いていく途中から早くもそれっぽい雰囲気になってきた。例えば角館樺細工伝承館。門構えは時代劇風で奥の建物は洋館風だ。
そしてメインの通りがこちら。有名な角館の桜ってのはこの木が全部しだれ桜の花でいっぱいになるってことか。ああ、そりゃあ壮観だろうね。
どうやら通常は非公開の母屋内部を見せてくれるプレミアムツアーをやってるらしい(人数制限あり)。どうする?…時間の都合でそれを見たら他へは行けないし、他へ行くならこちらをパスせざるを得ない。メンバーと協議の結果、こちらに決定。通常拝観料500円+プレミアムツアー料500円。
ツアー開始前に通常公開区域を見て回ることにした。そのうちの武器蔵には持ち上げ体験ができる刀を展示してある。見た目より重い。
古い建物を利用して、展示館・資料館だけでなく茶寮や着物レンタルの館なんかもある。カゴを持ち上げる体験ができるところも。見た目より重い。
続いてはなぜか神棚しか見えない仏間(仏壇は襖の奥に隠れている)を通って客間へ。外からチラチラのぞくしかなかった内部にまさに入り込んじゃってるよ。
それから厳重な警護がついていたという蔵の前へ。物々しい雰囲気だ。
さらに中庭を経て奥の間へ。青柳家最後の、かつ女性の当主である青柳トミに関する展示。打掛っていうんですかね、圧倒されるゴージャス感。
隣の間にはひな人形。手前に置いてあるのも由緒ある貴重な品々なんでしょう。自分には価値がわからないが。左のは玉手箱みたいだなと思ってしまった。
へー。さすがは武家屋敷。と感心したところでプレミアムツアー終了。もう時間に余裕がないため、おとなしく駐車場へ戻っていった。たぶん武家屋敷通りのごく一部しか歩いていないと思うけど仕方ない。
さらに言えば桜の時期に来たら圧巻の光景だったんだろうなあ、ってのはさすがに欲張りすぎか。
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まあベタになっちゃうけど観光するなら田沢湖と角館武家屋敷でしょう。ということで行ってみた。
ゴールデンウィークからまもない平日なのが幸いしたか、オーバーツーリズムの問題が囁かれる昨今にしては観光客が少なくて心身ともに楽だった。毎回こうありたい、ってのは欲張りすぎか。
輝くブルーに染まる田沢湖
名水・茶立ての清水
旅の2日目。天気予報によれば晴れるのは今日まで。あちこち見て回るなら今日のうちに頑張るしかない。八幡平に近い新玉川温泉をチェックアウトした我ら一行はレンタカーで田沢湖へ向かった。前の日に走った道を戻る形。前の日にも見た宝仙湖・秋扇湖の鮮やかな青が、相変わらずそれ単体で絶景レベル。なんじゃこりゃあ。
と感嘆しつつ小一時間で「茶立ての清水」なる場所へ来た。道の駅かと思ったらそういうものじゃないようだ。駐車場とトイレと休業中の農産物直売所のみで、あたりは完全に無人。何かの記念碑があるし、古い名所の跡地かな。
いや、道路を渡った反対側に清水が湧き出していた。
そばにひしゃくが置いてあったから飲んでみた。うん、うまい水ですね。そばに募金箱と積み重なったペットボトルがあるってことは汲んで持ち帰れるんだろう。とりあえずリフレッシュしたので出発。
でかいよ!!マサルさん…秋田犬見学所
茶立ての清水から10分もしないうちに田沢湖岸に着いた。レストハウスの駐車場に車を止めてまず向かったのが「秋田犬見学所」。お土産屋さんの建物の裏が見学所になっている。種の保全と運営のカンパとして100円、もしくは店内で買い物をすると無料で見ることができる。買い物といっても缶ジュースとかスナック菓子とかは駄目だぞ。それなりに利幅のあるやつを買いましょう。
買い物をして店の裏に回ってみた。もちろん動物園なみの立派な施設ではない。巨大な犬小屋といった風情。
秋田犬は3頭ほど。客に愛想を振りまくわけでもなく半分寝ていた。それにしてもでかい。ザギトワのところへ行ったマサルもこんなに大きくなっちゃうのかね、ってすでにかなり大きいんだっけ。
隣には珍しい鶏の見学小屋がある。比内地鶏とか烏骨鶏とかいろいろいた。
ちなみにここのお土産屋さんの一角は稲庭うどん製造所になっていてガラス越しに見学できる。手延べで作っているのがなかなかの見ものだ。できることなら稲庭うどん買ってってつかあさい。
田沢湖を一周する遊覧船
せっかくだから遊覧船に乗りましょう。バス停前のレストハウスに切符売り場がある。高速艇で一周するコースが40分・1200円。乗船場は道路の向かいを下りていったところ。運良く前の便が戻ってきたところで、あまり待たずに乗れた。船の構造上、屋外デッキはなくて窓越しに景色を見ることになる。窓に色が付いているようで、スマホを窓に押し付けるようにして撮った以下の写真には赤みや照明の映り込みが入ってしまった。
船は湖を反時計回りに進む。岸側を見た方がいいから進行方向右側の座席がおすすめだ。湖面の向こうは山の緑一色。明るい新緑と杉の濃い緑とにくっきり分かれている。
御座石神社とたつこ像
秋田駒ヶ岳は残念ながら雲にすっぽり覆われて見えなかった。そうこうするうち御座石神社前に到着。いったん船を停止させてゆっくり見せてくれる。湖水がわざとらしい青に見えるかもしれないけど本当にこういう色だった。玉川の水を導入しているというから、宝仙湖・秋扇湖の青と通ずるものがあるのだろうか。
再び走り出した船は今度は西岸へ向かって進み、有名な「たつこ像」の前でまた一時停止した。うわあ、めっちゃ金色。C-3POかよ。ここは岸側にも比較的多くのお客さんがいて、さかんにたつこ像を写真に収めている。
その後もとの場所へ戻ってきて下船。桟橋のところにたくさんの魚が群れているのが見えた。ウグイとのことだ。てなわけで田沢湖はここまで。さらば高速艇。
みちのくの小京都・角館の武家屋敷
桜並木駐車場から武家屋敷通りへ
午後は角館へ移動した。田沢湖から40分くらい。駐車場のあてもなく武家屋敷通りをさまよいそうになったが、桜並木駐車場という広くてたくさん空いている場所を見つけて無事駐車。500円。メインの通りへ歩いていく途中から早くもそれっぽい雰囲気になってきた。例えば角館樺細工伝承館。門構えは時代劇風で奥の建物は洋館風だ。
そしてメインの通りがこちら。有名な角館の桜ってのはこの木が全部しだれ桜の花でいっぱいになるってことか。ああ、そりゃあ壮観だろうね。
青柳家の通常公開区域を見学
しばらく進むと武家屋敷のひとつ・青柳家が目に付いて吸い込まれるようにふらふらと入っていった。予備知識も思い入れもとくになかったんだけど、なんでだろう。どうやら通常は非公開の母屋内部を見せてくれるプレミアムツアーをやってるらしい(人数制限あり)。どうする?…時間の都合でそれを見たら他へは行けないし、他へ行くならこちらをパスせざるを得ない。メンバーと協議の結果、こちらに決定。通常拝観料500円+プレミアムツアー料500円。
ツアー開始前に通常公開区域を見て回ることにした。そのうちの武器蔵には持ち上げ体験ができる刀を展示してある。見た目より重い。
古い建物を利用して、展示館・資料館だけでなく茶寮や着物レンタルの館なんかもある。カゴを持ち上げる体験ができるところも。見た目より重い。
武家屋敷内部をまわるプレミアムツアー
さて、ひと通り回ってきた後は、いよいよプレミアムツアーの始まり。写真撮影OKだそうだ。母屋の座敷へ上げてもらい、最初の部屋には見事な屏風絵が。龍野満黄といっても自分には価値がわからないが。続いてはなぜか神棚しか見えない仏間(仏壇は襖の奥に隠れている)を通って客間へ。外からチラチラのぞくしかなかった内部にまさに入り込んじゃってるよ。
それから厳重な警護がついていたという蔵の前へ。物々しい雰囲気だ。
さらに中庭を経て奥の間へ。青柳家最後の、かつ女性の当主である青柳トミに関する展示。打掛っていうんですかね、圧倒されるゴージャス感。
隣の間にはひな人形。手前に置いてあるのも由緒ある貴重な品々なんでしょう。自分には価値がわからないが。左のは玉手箱みたいだなと思ってしまった。
桜の時期はスゴそうですね
最後に台所。ここには警護の者を潜ませる隠し部屋への入口があるんですよ、との説明だった。その入口の戸はどこでしょう…はい、ここです。一般家屋でいうと押し入れの上の天袋に相当する高さにあった。へー。さすがは武家屋敷。と感心したところでプレミアムツアー終了。もう時間に余裕がないため、おとなしく駐車場へ戻っていった。たぶん武家屋敷通りのごく一部しか歩いていないと思うけど仕方ない。
さらに言えば桜の時期に来たら圧巻の光景だったんだろうなあ、ってのはさすがに欲張りすぎか。
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