ある真冬の週末、気軽な温泉旅行を企てた。なぜ気軽かというと行先が東京都内だからだ。といっても奥多摩方面だけど。2日前の天気予報で雨や雪があり得ないことを確信してから気軽に計画を立てた。
早起きして朝のうちに一発観光しておこうと目指したのが「武蔵御嶽神社」。近年やたら神頼みばっかりしてるような気がするおじさん。
神社そのものもさることながら、ちょっとしたハイキング要素もあり、パノラマの絶景もある。東京都心や近郊の都会的な風景とかけ離れた環境で十分に旅気分を味わうことができた。
御岳駅で降りたのが9時過ぎ。早めの行動ですいすい、かと思ったら改札を出る際に行列ができてしまって、しかも列がなかなか進まない。行楽シーズンじゃないし特別なイベントもないのに超混雑じゃないか!と焦った。通路の一部が工事中で超狭くなっていたのと、スイカ改札が1台しかないことの合わせ技が原因だった。
駅を出るまでに手間取ったものの、幸いバスの接続には間に合った。車内は山登りの装備をキメた乗客でぎっしり。聞こえてくるのも登山の話題。いま真冬だよ、まじですか。カジュアルな軽装なのは自分を含めてごく少数派だった。
ケーブルカーにはスイカで乗れるみたい。でも券売機だと往復割引きっぷ(590円×2が1,110円)を売っている。スイカで往復すると割引扱いになるか不安だったので券売機で買った。のちに調べるとやはりスイカは片道運賃適用だった。
乗り場に多少の行列はできたものの、全員が一発で次の便に乗れた。ケーブルカーの収容力はなかなかのものだ。車内もギュウギュウ詰めってほどではなく余裕があった。さくっと10時前には御岳山駅に到着していた。
左遠方に霞んで見える筑波山らしきピーク(自信なし)はもっと大きく見えたし、写真よりもっと右方にはスカイツリーの姿があった。
途中からいきなり、宿坊が並ぶ門前町のような雰囲気に変わった。中でも一際目を引いたのが立派な茅葺屋根の馬場家御師住宅。なになに、東京都指定有形文化財と書いてあるぞ。あと女将の手作りクッキー販売中。
その先にあったユースホステルを兼ねる宿坊がこの佇まいだからね。御岳半端ないって。
坂の途中に天然記念物の「神代ケヤキ」がある。幹が超太い。
ケヤキを過ぎれば坂の終わりは近い。お疲れ様でした。続いてはレトロなお土産屋さんや食事処に挟まれた路地が出迎える。帰りにこの中のお店でそばを食べてみた件は後ほど。
まあ2ヶ月前に伊香保で365段の石段街を散策したからな、大丈夫だろう。それに早い時間帯に来たおかげか、人口密度はましな方だ。ストレスなく自分のペースでさっさか行けるのはありがたい。
そうして予想してたよりもあっさりと拝殿に到着。よっしゃあゴール。ふー。
平成から令和へ、新たな時代が始まる年、ここはひとつバッチグーな運勢をお願いしやす、と拝んでおいた(もちろん当時は平成の次の年号を知る由もなかった)。
神社側も犬はウェルカムなようで、拝殿横には愛犬の祈祷所なんてのもあって、実際にやってる最中だった。
さらに奥へ進むといろいろな社殿があって、一番奥まったところが奥宮遥拝所。そう、武蔵御嶽神社には奥宮があるのだ。でもかなり離れた向こうの山だし、ガチ登山になっちゃうから、ここから拝むだけにする。
しかし朝食抜きでここまで頑張ったので、エネルギーを補充すべく、石段前のレトロな路地にあった紅葉屋という手打ちそばのお店に入った。メニューに「当店名物」とあったくるみそばを注文。
おお、これか。お味は…うん、くるみですね。くるみの風味が食欲をそそるし、最後にそば湯を足して飲むといい感じ。そばの量は少食の自分があっさり食べきったくらいだから、ガッツリいきたければ大盛りでどうぞ。
2階にはお子様向けの体験型テイストの展示あり。
登山者が周辺状況の確認や情報を収集するのにも使えそうな施設に見えた。神社だけが目的なら特に不可欠な施設ではないけど、周辺の散策も目論むなら訪れるといいかもしれない。
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早起きして朝のうちに一発観光しておこうと目指したのが「武蔵御嶽神社」。近年やたら神頼みばっかりしてるような気がするおじさん。
神社そのものもさることながら、ちょっとしたハイキング要素もあり、パノラマの絶景もある。東京都心や近郊の都会的な風景とかけ離れた環境で十分に旅気分を味わうことができた。
武蔵御嶽神社参道まで
青梅線で御岳駅へ
武蔵御嶽神社の最寄り駅はJR青梅線・御岳。休日で時間があえば新宿からホリデー快速という電車でスムーズに移動できる。ホリデー快速は、途中の拝島で青梅線を行くやつと五日市線を行くやつに分割される。乗る車両を間違えないように注意。御岳駅で降りたのが9時過ぎ。早めの行動ですいすい、かと思ったら改札を出る際に行列ができてしまって、しかも列がなかなか進まない。行楽シーズンじゃないし特別なイベントもないのに超混雑じゃないか!と焦った。通路の一部が工事中で超狭くなっていたのと、スイカ改札が1台しかないことの合わせ技が原因だった。
駅を出るまでに手間取ったものの、幸いバスの接続には間に合った。車内は山登りの装備をキメた乗客でぎっしり。聞こえてくるのも登山の話題。いま真冬だよ、まじですか。カジュアルな軽装なのは自分を含めてごく少数派だった。
ケーブルカーで御岳山駅へ
バスは10分ほどで終点・ケーブル下に到着。その先へ1~2分歩いていくと橋脚が見えてきた。すぐそばにケーブルカーの滝本駅がある。ケーブルカーにはスイカで乗れるみたい。でも券売機だと往復割引きっぷ(590円×2が1,110円)を売っている。スイカで往復すると割引扱いになるか不安だったので券売機で買った。のちに調べるとやはりスイカは片道運賃適用だった。
乗り場に多少の行列はできたものの、全員が一発で次の便に乗れた。ケーブルカーの収容力はなかなかのものだ。車内もギュウギュウ詰めってほどではなく余裕があった。さくっと10時前には御岳山駅に到着していた。
御岳平展望台からのパノラマ
まずは近くの御岳平展望台から下界を眺める。スマホの写真だとだいぶ印象が変わってしまうが、実際は視界いっぱいにパノラマの景色が広がって、気持ちの良い眺めであった。左遠方に霞んで見える筑波山らしきピーク(自信なし)はもっと大きく見えたし、写真よりもっと右方にはスカイツリーの姿があった。
そんなに楽ではない神社への道
遊歩道から突然門前町に
展望台の向かいにリフト乗り場があるけど本日運休。では歩いて神社へ向かおう。御岳山駅から徒歩25分とのことだ。最初のうちはよく整備された山の遊歩道ぽい雰囲気の道が続く。上り下りの傾斜はそれほどでもない。途中からいきなり、宿坊が並ぶ門前町のような雰囲気に変わった。中でも一際目を引いたのが立派な茅葺屋根の馬場家御師住宅。なになに、東京都指定有形文化財と書いてあるぞ。あと女将の手作りクッキー販売中。
その先にあったユースホステルを兼ねる宿坊がこの佇まいだからね。御岳半端ないって。
急坂との戦いと天然記念物のケヤキ
などと見物しているうちに急な上り坂にさしかかった。ここからの坂はかなりきつい。あれはちょっとないわー、っていうくらいきつい。徒歩25分のうち少なくない時間がこの坂の攻略に費やされるだろう。心してかかられたい。坂の途中に天然記念物の「神代ケヤキ」がある。幹が超太い。
ケヤキを過ぎれば坂の終わりは近い。お疲れ様でした。続いてはレトロなお土産屋さんや食事処に挟まれた路地が出迎える。帰りにこの中のお店でそばを食べてみた件は後ほど。
最後に待つ長い石段
まだ終わりじゃない。ようやく神社の石段の前に来た。ここからが本当の始まりだ。330段と言われる石段を上る、始まりにして最後の試練である。まあ2ヶ月前に伊香保で365段の石段街を散策したからな、大丈夫だろう。それに早い時間帯に来たおかげか、人口密度はましな方だ。ストレスなく自分のペースでさっさか行けるのはありがたい。
そうして予想してたよりもあっさりと拝殿に到着。よっしゃあゴール。ふー。
平成から令和へ、新たな時代が始まる年、ここはひとつバッチグーな運勢をお願いしやす、と拝んでおいた(もちろん当時は平成の次の年号を知る由もなかった)。
おいぬ様の神社
この神社は、おいぬ様・狼をシンボルとしているためか、犬を連れた人が多い。印象的には3割程度のグループが犬と一緒だったんじゃないか。大型犬率高し。例の急坂や330段の石段を上ってくるんだから、ワンちゃんも大変ね。神社側も犬はウェルカムなようで、拝殿横には愛犬の祈祷所なんてのもあって、実際にやってる最中だった。
さらに奥へ進むといろいろな社殿があって、一番奥まったところが奥宮遥拝所。そう、武蔵御嶽神社には奥宮があるのだ。でもかなり離れた向こうの山だし、ガチ登山になっちゃうから、ここから拝むだけにする。
清々しい気分で帰路につく
紅葉屋の手打ちそば
目的は達成した。あとは来た道を戻るだけ。まだ10時半をまわったところだけど、次の予定もあるし、寒いし、さっさと下りることにする。しかし朝食抜きでここまで頑張ったので、エネルギーを補充すべく、石段前のレトロな路地にあった紅葉屋という手打ちそばのお店に入った。メニューに「当店名物」とあったくるみそばを注文。
おお、これか。お味は…うん、くるみですね。くるみの風味が食欲をそそるし、最後にそば湯を足して飲むといい感じ。そばの量は少食の自分があっさり食べきったくらいだから、ガッツリいきたければ大盛りでどうぞ。
御岳ビジターセンターもどうぞ
最後に、宿坊街の外れにあった御岳ビジターセンター。帰りに立ち寄ってみた。2階にはお子様向けの体験型テイストの展示あり。
登山者が周辺状況の確認や情報を収集するのにも使えそうな施設に見えた。神社だけが目的なら特に不可欠な施設ではないけど、周辺の散策も目論むなら訪れるといいかもしれない。
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