甲府エリアにはすぐれた温泉を提供するビジネスホテル・シティホテルがいくつもある。年末の甲府一人旅の宿泊先に選んだのが、甲府駅からも近い「ホテル談露館」だった。
もちろん通常のビジネスユースで訪れる客が多いのだろうが、ブライダルに力を入れているし、ゴージャスなレストランもあるし、観光客の利用も少なくない。自分に至っては温泉目的だし。
ともかく駅から近くてカジュアルな利用もできて源泉かけ流しの温泉を楽しめるのはありがたい。使い勝手の良さが光った。
そこから1つ先の、甲府市役所がある交差点を左へ曲がり、次の交差点まで来ればもう談露館はすぐそこだ。向かいが市役所というお堅い立地。
駅から徒歩10分はかからない。大通り沿いだし、よほどの荒天にでもならない限り苦もなく着けるだろう。駐車場があるから車で行っても大丈夫。
エレベータで3階へ。割り当てられた部屋はダブルベッドの洋室。ぎりぎりに詰め込まれたような狭さはなく、一人だったらちょっと余裕すら感じる。
窓の外は同じ建物の一部。もっと上の階にいっても同じじゃないかな。まあ周囲はビル街でどう転んでも見晴らしが良いわけじゃないが。
当然ながらシャワートイレ・ユニットバスあり。空の冷蔵庫あり(節電のため最初は強度最弱もしくはOFFになっている)。インターネットは有線LAN方式であった。持参したChromebookには有線LANの口がないので結局スマホのテザリングでカバーした。
あと温泉を提供するだけあって備えてある部屋着は浴衣。1階にある大浴場まで浴衣を着て行ってかまわない。また木製のクローゼットには開けると自動で点灯する蛍光灯が付いていた。こんなギミックでも喜んじゃう単純なおじさん。
「温泉大風呂→」のパネルの隣に分析書が掲示されており、「ナトリウム-塩化物泉・炭酸水素泉、低張性、弱アルカリ性、高温泉」とあった。運び湯とか配湯してもらっているのではなく自家源泉とのことだ。おー本格的ですな。
男湯女湯の入口が暖簾や格子戸でなくて団地っぽい鉄扉になっているのが変わってる。扉の向こうが脱衣所で、それほど広くはない。「黒い湯の花」をアピールする文章が目に入る。あわせて硫黄だか硫化水素というワードを見かけた記憶もあるが、そういう泉質だっけ。
お湯の見た目は無色透明。タイルの色につられて微褐色のような印象を受けるけど、あれは無色透明だろう。中で小さな黒い湯の花の粒が漂っている。風邪の病み上がりの鼻にはほぼ無臭だった。ちょっとだけモール臭っぽさがあったかな。
客室数に対しては小さめの風呂でも、湯口から投入される量には見合ったサイズといえる。おかげで加水なしの100%源泉かけ流しを楽しむことができる。常時芋洗いのぎゅうぎゅう詰めだとか洗い場難民が発生するわけじゃなさそうだし、適正規模でよろしいんじゃないでしょうか。
なお、宿泊客とまったく同じ利用時間で外来入浴も受け付けているけど、たぶん外来による混雑の可能性は心配しなくていいレベルだと思われる。
小料理屋・赤提灯・バーみたいなところは場数を踏んでないだけにちょっと入りづらいな。かといってファストフードやラーメン屋も旅気分的に微妙。甲府といえば有名な鳥もつ煮と一杯のお酒、望みはただそれだけなんだが。スマホでおすすめ店を検索しても出てくるのは飲み屋ばかり。
モヤモヤしたまま駅近くまで歩いてきたら、手打ちそばの奥藤本店が目に入った。元祖「鳥もつ煮」発祥の店だって。たくさん飲まなくても許されそうだし、一人でも入れそうな雰囲気だ。よしここにしよう。明るい時間に撮ったお店の写真を貼っておきますね。
ビールと酒盗と鳥もつ煮、締めにもりそばを注文してミッション・コンプリート。あー満足した。そばがすごい腹にたまる。胃がパンパンになって店を出た。
談露館のせいではないことでひとつだけコメントしておくと、商業施設・官庁街・飲み屋街が入り混じった地区なので、泊まった当日は夜10時頃まで酔っぱらいのハイテンションな叫び声がビルの谷間に響き渡っていた。年末の仕事納めの飲み会だろうか。
その後はピタッと静かになったし、口コミを調べると静かで落ち着きがあるという評価もあるから、気にしすぎる必要はないけど、たまたまそういう場面もあったってことで。おじさんはもう歳なんで、飲んでシャウトするより静かに温泉に入っていたいけどな。
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もちろん通常のビジネスユースで訪れる客が多いのだろうが、ブライダルに力を入れているし、ゴージャスなレストランもあるし、観光客の利用も少なくない。自分に至っては温泉目的だし。
ともかく駅から近くてカジュアルな利用もできて源泉かけ流しの温泉を楽しめるのはありがたい。使い勝手の良さが光った。
ホテル談露館へのアクセス
談露館の最寄り駅はJR中央本線・甲府。南口から伸びるメインストリート周辺は人通りの多い繁華街かつ官庁街。しばらく歩くと、3年前の下部温泉への旅でランチをとった「オープンカフェまるごとやまなし館」と再会。今回は写真だけね。そこから1つ先の、甲府市役所がある交差点を左へ曲がり、次の交差点まで来ればもう談露館はすぐそこだ。向かいが市役所というお堅い立地。
駅から徒歩10分はかからない。大通り沿いだし、よほどの荒天にでもならない限り苦もなく着けるだろう。駐車場があるから車で行っても大丈夫。
一人ならゆったり余裕の洋室
さっそくチェックイン。フロントのある1階ホールはブライダル関係のあれこれがいっぱい。談露館は明治20年創業だそうで、たしかに中は完全な現代風ビルではなく、老舗っぽい重厚感もある。さてはお主、単なるビジネスホテルじゃないな。エレベータで3階へ。割り当てられた部屋はダブルベッドの洋室。ぎりぎりに詰め込まれたような狭さはなく、一人だったらちょっと余裕すら感じる。
窓の外は同じ建物の一部。もっと上の階にいっても同じじゃないかな。まあ周囲はビル街でどう転んでも見晴らしが良いわけじゃないが。
当然ながらシャワートイレ・ユニットバスあり。空の冷蔵庫あり(節電のため最初は強度最弱もしくはOFFになっている)。インターネットは有線LAN方式であった。持参したChromebookには有線LANの口がないので結局スマホのテザリングでカバーした。
あと温泉を提供するだけあって備えてある部屋着は浴衣。1階にある大浴場まで浴衣を着て行ってかまわない。また木製のクローゼットには開けると自動で点灯する蛍光灯が付いていた。こんなギミックでも喜んじゃう単純なおじさん。
都市の中心部に湧く本格温泉
なんとびっくり自家源泉
談露感の温泉大浴場は上に書いた通り1階にある。エレベータを出てすぐのところに大浴場への入口がある。下の写真のように人目を忍んでさくっと行き来できるデザインだから、浴衣でも周囲の目が気になることはないだろう。「温泉大風呂→」のパネルの隣に分析書が掲示されており、「ナトリウム-塩化物泉・炭酸水素泉、低張性、弱アルカリ性、高温泉」とあった。運び湯とか配湯してもらっているのではなく自家源泉とのことだ。おー本格的ですな。
男湯女湯の入口が暖簾や格子戸でなくて団地っぽい鉄扉になっているのが変わってる。扉の向こうが脱衣所で、それほど広くはない。「黒い湯の花」をアピールする文章が目に入る。あわせて硫黄だか硫化水素というワードを見かけた記憶もあるが、そういう泉質だっけ。
黒い湯の花が舞う湯船
ホテルの規模を考えたら風呂場は小ぶりといえる。洗い場は5名分、内湯のみの浴槽は4名サイズってところだ。夜8時頃に行ったら独占に近い状態だったけど、翌朝6時半に行ったら、ちょうど朝風呂を目指してやって来る時間帯だったみたいで、すでに4名が浸かっているところへ強引に5人目として割り込んで行かざるを得なかった。えろうすんません。お湯の見た目は無色透明。タイルの色につられて微褐色のような印象を受けるけど、あれは無色透明だろう。中で小さな黒い湯の花の粒が漂っている。風邪の病み上がりの鼻にはほぼ無臭だった。ちょっとだけモール臭っぽさがあったかな。
ぬるめの源泉をかけ流し
ぬるめの適温は大変結構。「なんだ、ぬるいなあ」と早々に去っていく客もいたが、好みの問題とはいえ冬でもこれくらいの温度がいいね。長く浸かって体の芯まで温まるのにちょうどいい。実際お湯の感触が良いからしばらく粘りたくなる。客室数に対しては小さめの風呂でも、湯口から投入される量には見合ったサイズといえる。おかげで加水なしの100%源泉かけ流しを楽しむことができる。常時芋洗いのぎゅうぎゅう詰めだとか洗い場難民が発生するわけじゃなさそうだし、適正規模でよろしいんじゃないでしょうか。
なお、宿泊客とまったく同じ利用時間で外来入浴も受け付けているけど、たぶん外来による混雑の可能性は心配しなくていいレベルだと思われる。
夕食は奥藤本店のそばと鳥もつ煮
素泊まりだったため、夕食は外で食べることにした。幸い飲食店には事欠かない場所柄。選択肢はいくらでもある。…と思わせて、ふだん外で一人飲みしないおじさんには、なかなか難しい部分もあった。小料理屋・赤提灯・バーみたいなところは場数を踏んでないだけにちょっと入りづらいな。かといってファストフードやラーメン屋も旅気分的に微妙。甲府といえば有名な鳥もつ煮と一杯のお酒、望みはただそれだけなんだが。スマホでおすすめ店を検索しても出てくるのは飲み屋ばかり。
モヤモヤしたまま駅近くまで歩いてきたら、手打ちそばの奥藤本店が目に入った。元祖「鳥もつ煮」発祥の店だって。たくさん飲まなくても許されそうだし、一人でも入れそうな雰囲気だ。よしここにしよう。明るい時間に撮ったお店の写真を貼っておきますね。
ビールと酒盗と鳥もつ煮、締めにもりそばを注文してミッション・コンプリート。あー満足した。そばがすごい腹にたまる。胃がパンパンになって店を出た。
温泉旅を気軽に楽しめるホテル
都市の中心部に本格的な自家源泉の温泉があり、かつビジネスホテル的感覚で泊まれるという、なかなかナイスな特徴を持つ談露館。東京方面からだと甲府はすごく遠いわけじゃないし、思い立ってふらっと出かけるような旅の基地としてうってつけだ。談露館のせいではないことでひとつだけコメントしておくと、商業施設・官庁街・飲み屋街が入り混じった地区なので、泊まった当日は夜10時頃まで酔っぱらいのハイテンションな叫び声がビルの谷間に響き渡っていた。年末の仕事納めの飲み会だろうか。
その後はピタッと静かになったし、口コミを調べると静かで落ち着きがあるという評価もあるから、気にしすぎる必要はないけど、たまたまそういう場面もあったってことで。おじさんはもう歳なんで、飲んでシャウトするより静かに温泉に入っていたいけどな。
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