有名な「さっぽろ雪まつり」といえば来場者数200万人を超える一大イベントだ。名前だけは知っているけど行ったことはない。そもそも冬の北海道へ行くという発想がなかった。北海道へ行くとしたら夏だという固定観念があった。
だから雪まつりには一生縁がないもんだと思っていたら、意外な成り行きから実現することになった。会場は雪像がいっぱい並んでるイメージを持っていたけど、雪像だけじゃなく氷像あり、ステージあり、競技場あり、フードコートあり、いろいろな展開が見られた。
しかし雪深い真冬の北海道をスムーズに案内できる自信がなかった。それにお得なチケットを入手してベストな観覧位置を確保するように立ち回れる自信もない(実際は入場券などないし場所取りも必要ないけど当時はあるもんだと思い込んでいた)。
そこで団体パックツアーを頼ったのである。おかげでほとんど労せずして雪まつりの会場まで案内してもらえたし予備知識を授かることもできた。
見学は2日に分けて行われた。最初は日暮れのライトアップ編。会場の東端・テレビ塔のあたりでツアーバスを降りると、すでにたくさんの人が集まりつつあって、なんとも言えない熱気があたりを包んでいた。
会場内は自由行動。エレベータ待ち行列が長くなる前にテレビ塔に上っておくといいですよ、とのガイドさんのアドバイスにしたがって、まずはテレビ塔へ。2階(といっても普通のビルの5階くらいの高さ)の特設ラウンジに入れてもらった。
西の方角が大通会場だ。ちょうど日が暮れてライトアップが始まったところ。おお、きれいじゃないか。
もっと上の階まで行けばもっと遠くまで見渡せて壮観だったのかもしれないけど、与えられた時間と行列待ちの兼ね合いでやめておいた。地上で見学する方を優先した。
なので我々は北端沿いに西方向へ歩き出した。
さて、地上で最初に出会ったのは巨大な氷像。北海道の動物たちのようだ。背後からライトアップされて派手&ファンタスティック。写真だと青い光だけど短い間隔で七色に変化していたと思う。
お次は「おそ松さん」の雪像。おそ松くんじゃなくておそ松さん。見たことないけどそういうアニメがあるんだってね。どれがおそ松でカラ松で十四松だかわからん。イヤミとかチビ太とかハタ坊とかトト子ちゃんはいないのか。
お次はちょっとしたスキー・スノボ競技場風の斜面が作られていた。ここは若者を中心に出場者が腕を競う大会が開かれ、競技を見に結構なお客さんが集まると聞いた。今は静かにその時を待つ状態。
この日はここでおしまい。時間の都合でテレビ塔の方へ引き返した。夜はプロジェクションマッピングのショーが目玉みたいだったから、見られなかったのはちと残念。まあ仕方がない。
このあたりは市民の製作した雪像が並ぶ。話題の人とか映画やアニメやゲームのキャラなんかが多い。とくにミニオンがやたら多かったなあ。日ハム・清宮選手の像はネットニュースで見かけた記憶があるぞ。
これは藤井六段(段位は本記事公開時)とひふみんですな。
これは?…冬の北海道を応援する雪ミクというキャラらしい。初音ミクと関係があるっぽい。
こちらは手塚治虫生誕90周年記念。かなり大きい雪像。鉄腕アトム、ジャングル大帝、リボンの騎士、ブラックジャック。会場はアニメのテーマソングが大音量で流れていた。雪像にはいなかったけどメルモちゃんの歌も流れてたな。
唐突に現れたカップヌードル。雪のすべり台になっていて子供たちが行列を作っていた。
その隣に小さな小屋が設営されていて、カップ麺「どん兵衛」を提供するコーナーになっていた。ここで遅い昼食をとることに。スープの味付けが違うと思われる関東版・関西版・北海道限定版から選べる。せっかくなので北海道限定の「北のどん兵衛天ぷらうどん」を食べました。味の違いは正直わからず。
大きい雪像がステージになっているところが何箇所かあった。たとえば奈良の薬師寺大講堂。ちょうどご当地アイドル(?)が歌うところだった。寒そうね。
アイドルといえばこういうのもあった。おじさんにはわからない世界だが、わかる人は「おおー」と食いつく系だと思われる。
そして道の脇にさり気なく立ってたお父さん。
ある区画は全体がお店で埋め尽くされ屋台村の様相を呈していた。
札幌市は2026年の冬季オリンピックを招致しようとしているらしい。それをアピールする「おにぎりアクション」の雪像。って、ん? オリンピックでおにぎりアクションで給食を寄付する活動? まあいろいろ複合的なアピールだ。
最後に、おそらく今開催の目玉となり得る迫力の巨大雪像「ファイナルファンタジーXIV」。FFはスーパーファミコンまででやめちゃったからよくわからんが、竜騎士とドラゴンの対決シーンですかね。夜にここをプロジェクションマッピングでド派手に演出したら、かなり見ごたえがありそうだ。
あ、本当の最後。リボンちゃん。この後は前夜のスキー・スノボ競技場にぶつかったので、一巡したねってことでテレビ塔近くで待つツアーバスへ直行した。
旅行から帰ってまもなく、雪まつりのことでニュースになっていた。暖かくなったせいで雪像が崩れちゃったんだって。なんとまあ…我々はぎりぎりセーフでよかったわー。
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だから雪まつりには一生縁がないもんだと思っていたら、意外な成り行きから実現することになった。会場は雪像がいっぱい並んでるイメージを持っていたけど、雪像だけじゃなく氷像あり、ステージあり、競技場あり、フードコートあり、いろいろな展開が見られた。
雪まつりを見に行ったいきさつ
「さっぽろ雪まつりを見たい」…さる方面からのご要望を承った。北海道とは、こりゃまた大きく出たね。自分の感覚だと北海道は夏季休暇を取って行くもので、冬場にしては規模感の大きな企画。ううむ。でも要望されるうちが花、やってやろうじゃないの。しかし雪深い真冬の北海道をスムーズに案内できる自信がなかった。それにお得なチケットを入手してベストな観覧位置を確保するように立ち回れる自信もない(実際は入場券などないし場所取りも必要ないけど当時はあるもんだと思い込んでいた)。
そこで団体パックツアーを頼ったのである。おかげでほとんど労せずして雪まつりの会場まで案内してもらえたし予備知識を授かることもできた。
初日:ライトアップされた夜の雪まつり
テレビ塔からの夜景はお早めに
雪まつりの会場は大きく3箇所(大通公園、すすきの、スポーツ施設「つど-む」)。我々が訪れたのはメインの大通会場だった。見学は2日に分けて行われた。最初は日暮れのライトアップ編。会場の東端・テレビ塔のあたりでツアーバスを降りると、すでにたくさんの人が集まりつつあって、なんとも言えない熱気があたりを包んでいた。
会場内は自由行動。エレベータ待ち行列が長くなる前にテレビ塔に上っておくといいですよ、とのガイドさんのアドバイスにしたがって、まずはテレビ塔へ。2階(といっても普通のビルの5階くらいの高さ)の特設ラウンジに入れてもらった。
西の方角が大通会場だ。ちょうど日が暮れてライトアップが始まったところ。おお、きれいじゃないか。
もっと上の階まで行けばもっと遠くまで見渡せて壮観だったのかもしれないけど、与えられた時間と行列待ちの兼ね合いでやめておいた。地上で見学する方を優先した。
ファンタスティックな氷像
大量の見学者をスムーズにさばくため、大通会場は一方通行の規制がかかっている。つまり展示物を見ながら歩く人は、東西に細長い大通公園の北端か南端に沿って歩くことになるが、北端は西向き・南端は東向きに歩くという縛りになっている。なので我々は北端沿いに西方向へ歩き出した。
さて、地上で最初に出会ったのは巨大な氷像。北海道の動物たちのようだ。背後からライトアップされて派手&ファンタスティック。写真だと青い光だけど短い間隔で七色に変化していたと思う。
お次は「おそ松さん」の雪像。おそ松くんじゃなくておそ松さん。見たことないけどそういうアニメがあるんだってね。どれがおそ松でカラ松で十四松だかわからん。イヤミとかチビ太とかハタ坊とかトト子ちゃんはいないのか。
雪まつり会場に出現したゲレンデ
続いてホッカイドウ競馬の氷像。疾走する馬と奥行き感をうまく表現したスタンドがあった。モデルは門別競馬場だろうか。他のところは休止か廃止か、ばんえい競馬専門のはず。氷で細部までよく仕上げたもんだ。お次はちょっとしたスキー・スノボ競技場風の斜面が作られていた。ここは若者を中心に出場者が腕を競う大会が開かれ、競技を見に結構なお客さんが集まると聞いた。今は静かにその時を待つ状態。
この日はここでおしまい。時間の都合でテレビ塔の方へ引き返した。夜はプロジェクションマッピングのショーが目玉みたいだったから、見られなかったのはちと残念。まあ仕方がない。
翌日:昼の雪まつりでいろいろ見まくる
有名人の雪像がいっぱい
夜は定山渓ビューホテルに泊まり、翌日の午後に再び会場へやって来た。今度は前日とは真逆に西の端でバスを降りた。この日も会場内は自由行動。基本的に南端に沿ってテレビ塔へ向かいつつ見ていけばよい。このあたりは市民の製作した雪像が並ぶ。話題の人とか映画やアニメやゲームのキャラなんかが多い。とくにミニオンがやたら多かったなあ。日ハム・清宮選手の像はネットニュースで見かけた記憶があるぞ。
これは藤井六段(段位は本記事公開時)とひふみんですな。
これは?…冬の北海道を応援する雪ミクというキャラらしい。初音ミクと関係があるっぽい。
ランチはどん兵衛
海外からの出展もあった。たとえばタイの勇ましい闘鶏。火の鳥のようにも見える。こちらは手塚治虫生誕90周年記念。かなり大きい雪像。鉄腕アトム、ジャングル大帝、リボンの騎士、ブラックジャック。会場はアニメのテーマソングが大音量で流れていた。雪像にはいなかったけどメルモちゃんの歌も流れてたな。
唐突に現れたカップヌードル。雪のすべり台になっていて子供たちが行列を作っていた。
その隣に小さな小屋が設営されていて、カップ麺「どん兵衛」を提供するコーナーになっていた。ここで遅い昼食をとることに。スープの味付けが違うと思われる関東版・関西版・北海道限定版から選べる。せっかくなので北海道限定の「北のどん兵衛天ぷらうどん」を食べました。味の違いは正直わからず。
薬師寺で踊るアイドル
しばらくまた市民の雪像が続く。中に寅さんがいた。自分は最近「男はつらいよ」シリーズを見るようになってたから、ちょうどタイミング良く刺さった。顔はちょっと寅さんぽくないようだけど。大きい雪像がステージになっているところが何箇所かあった。たとえば奈良の薬師寺大講堂。ちょうどご当地アイドル(?)が歌うところだった。寒そうね。
アイドルといえばこういうのもあった。おじさんにはわからない世界だが、わかる人は「おおー」と食いつく系だと思われる。
そして道の脇にさり気なく立ってたお父さん。
フードフェス的な要素もあり
大通会場には屋台の出店がたくさんあった。地元北海道だけでなく世界各国のお店があって食べ歩きするには困らない。椅子とテーブルが用意されているところも一部あるし。ゴミ箱がなかなか見つからないのが難点。ある区画は全体がお店で埋め尽くされ屋台村の様相を呈していた。
札幌市は2026年の冬季オリンピックを招致しようとしているらしい。それをアピールする「おにぎりアクション」の雪像。って、ん? オリンピックでおにぎりアクションで給食を寄付する活動? まあいろいろ複合的なアピールだ。
雪のファイナルファンタジー
こちらは台湾旧台中駅の氷像。訪れる少し前に台湾東部で大きな地震があったばかり。被災された方々へお見舞い申し上げます。ステージの上では男性シンガーがミニコンサート中。立ち止まって聞き入る人多し。最後に、おそらく今開催の目玉となり得る迫力の巨大雪像「ファイナルファンタジーXIV」。FFはスーパーファミコンまででやめちゃったからよくわからんが、竜騎士とドラゴンの対決シーンですかね。夜にここをプロジェクションマッピングでド派手に演出したら、かなり見ごたえがありそうだ。
あ、本当の最後。リボンちゃん。この後は前夜のスキー・スノボ競技場にぶつかったので、一巡したねってことでテレビ塔近くで待つツアーバスへ直行した。
旅行から帰ってまもなく、雪まつりのことでニュースになっていた。暖かくなったせいで雪像が崩れちゃったんだって。なんとまあ…我々はぎりぎりセーフでよかったわー。
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