2017年の最後を飾る温泉一人旅。その1湯目は静岡県焼津の日帰り施設「エキチカ温泉・くろしお」だ。当年の春にリニューアルオープンしたばかりで、今風のおしゃれなデザインが目を引いた。
広々とした大浴場というのではない小じんまりしたつくりだが、焼津らしい海をイメージさせてくれる温泉が楽しめる。そして湯上がりには渾身のリニューアルが放つオシャレ空間が待っているのだ。
新幹線の停まる静岡から3つ目の駅だから、遠方からであっても、それほど苦もなく行けるだろう。自分は静岡市から焼津市へ抜ける交通の難所・大崩海岸沿いの県道を歩くというアクティビティをこなした後、汗を流しに当施設へやって来た。
現地に到着して目に映った建物は今風の洒落たソフトなつくり。常連じゃない人も、若者も、女性も、ここなら気軽に入れるだろう。ぼっちのおじさんも安心だ。
正面入口の前に立つ。暖簾やのぼりに使われるソフトなフォントがこれまたいかにも今っぽい。入浴施設というより、ちょっとしたカフェか何かのようにも見える。ちくしょう、やってくれるぜ。
1時間コース…480円
2時間コース…680円
3時間コース…880円
フリータイムコース…1380円
フリータイムのみタオルと館内着が付く。ほかに深夜コースと朝コースあり。自分は入浴だけと割り切って1時間コースを選択(制限時間をオーバーすると自動的に上のコースへ移行する)。
料金と引き換えにロッカーの鍵を受け取る。あらためて見回すと館内は新しくてきれい。探検し甲斐がありそうだったがまずは風呂だ。
貼ってある分析書には「カルシウム・ナトリウム-塩化物泉、高張性、アルカリ性、高温泉」とあった。
浴室へ入ると、中はそんなに広いわけじゃない。いまどきの規模を誇るスーパー銭湯や露天エリアの付いた日帰り温泉と比べたら小さいかもしれない。それでも人口密度が高い感じはしない(良い意味で)。客の数は6から10名といったところか。
洗い場のカランは9つ。中央に8名規模のメイン浴槽があり、左手奥に4名規模の美泡湯、右手奥に3名規模のジェットバス、右手前に2名規模の水風呂、ほかにサウナ室。これらがコンパクトにまとまっている。
泉質もそうだし、「海水の半分の濃度」という謳い文句からも、塩っぽさが特徴なのだろう。そのせいか傷口がちょっとしみる。痛くはないけどチリチリっとくる。
お湯をすくって鼻を近づけると、インクのような揮発性の刺激を感知した。消毒の塩素臭ではないと思うが…自信はない。その後に微アブラ臭の余韻が残った。
いわゆる循環なんだろうけど、湯口からメイン浴槽へドボドボと投入されるお湯の勢いを見るのは気分が良い。湯口からのお湯はジェットバスの方にも流れ込んでおり、つまりはジェットバスは温泉を使用しているということになる。
せっかくなのでジェットバスも少し試した。うん、まあ、ジェットバスだね。
皆同じ考えなのか、きょうび炭酸泉はどこでも人気があり、ここもその傾向は変わらない。比較的人の集まる浴槽ではあったけど、場所の取り合いになるほどの混み具合ではないのがありがたかった。
おかげで余裕を持って楽しませてもらったからもう十分。
それからメイン浴槽につかり、地獄から天国を味わう。冷水の締まる感じとお湯の緩む感じが同時に押し寄せて、えも言われぬ複雑玄妙な感覚におそわれた。こりゃすげえ。まさしく自己満足の極み。
あとはずっとメイン浴槽で温泉気分を満喫した。ここへ来る前に長時間歩き回ったからなおさら、すっかりリラックスして疲れがよく取れそうだった。
まず目につくのが「くろしおダイニング」という飲み食い処。ここだけでおしゃれカフェとしてやっていけそうな勢いだ。時間がないので入口からのぞいただけで終了。
(ざっと見たところ、ごろ寝スペースは全部埋まってた。週末の昼にふらっと来てライブラリーに居場所を見つけるのは難しいと思われる。)
ああ、くろしおダイニングでビールを飲んだ後、くろしおライブラリーで堕落の午後を過ごしてみたかったな。1時間だと風呂で終わってしまう。もっと時間を作って来てみたいスポットであった。
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広々とした大浴場というのではない小じんまりしたつくりだが、焼津らしい海をイメージさせてくれる温泉が楽しめる。そして湯上がりには渾身のリニューアルが放つオシャレ空間が待っているのだ。
エキチカ温泉・くろしおへのアクセス
焼津黒潮温泉は昭和58年に地下1500mから湧出したものだという。そのお湯を引いて営業を行っている施設の一つがここ「エキチカ温泉・くろしお」だ。名前の通りJR東海道線・焼津駅から徒歩2分の便利な場所にある。新幹線の停まる静岡から3つ目の駅だから、遠方からであっても、それほど苦もなく行けるだろう。自分は静岡市から焼津市へ抜ける交通の難所・大崩海岸沿いの県道を歩くというアクティビティをこなした後、汗を流しに当施設へやって来た。
現地に到着して目に映った建物は今風の洒落たソフトなつくり。常連じゃない人も、若者も、女性も、ここなら気軽に入れるだろう。ぼっちのおじさんも安心だ。
正面入口の前に立つ。暖簾やのぼりに使われるソフトなフォントがこれまたいかにも今っぽい。入浴施設というより、ちょっとしたカフェか何かのようにも見える。ちくしょう、やってくれるぜ。
名前通りに海を感じる温泉
さあコースを選びたまえ
いざ入場。下足箱に靴を入れ、鍵を受付に預けて料金を支払う。ここは時間制で複数のコースから選ぶようになっている。1時間コース…480円
2時間コース…680円
3時間コース…880円
フリータイムコース…1380円
フリータイムのみタオルと館内着が付く。ほかに深夜コースと朝コースあり。自分は入浴だけと割り切って1時間コースを選択(制限時間をオーバーすると自動的に上のコースへ移行する)。
料金と引き換えにロッカーの鍵を受け取る。あらためて見回すと館内は新しくてきれい。探検し甲斐がありそうだったがまずは風呂だ。
4つの浴槽を持つ大浴場
男湯の脱衣所へ行き、鍵の番号のロッカーに荷物と服を押し込んだ。ロッカーはやたらとたくさんある。番号からして200はあるようだ。40人もさばける規模じゃないけどな。貼ってある分析書には「カルシウム・ナトリウム-塩化物泉、高張性、アルカリ性、高温泉」とあった。
浴室へ入ると、中はそんなに広いわけじゃない。いまどきの規模を誇るスーパー銭湯や露天エリアの付いた日帰り温泉と比べたら小さいかもしれない。それでも人口密度が高い感じはしない(良い意味で)。客の数は6から10名といったところか。
洗い場のカランは9つ。中央に8名規模のメイン浴槽があり、左手奥に4名規模の美泡湯、右手奥に3名規模のジェットバス、右手前に2名規模の水風呂、ほかにサウナ室。これらがコンパクトにまとまっている。
たしかに塩っぽい温泉のメイン浴槽
体を洗ってから最初にメイン浴槽へ。お湯は基本的に無色透明だけど、浴槽のタイルの色から判断して、深さがあると微黄色に見えるのではと思わせる。温度はぬるくもなく熱すぎもせずの適温だ。泉質もそうだし、「海水の半分の濃度」という謳い文句からも、塩っぽさが特徴なのだろう。そのせいか傷口がちょっとしみる。痛くはないけどチリチリっとくる。
お湯をすくって鼻を近づけると、インクのような揮発性の刺激を感知した。消毒の塩素臭ではないと思うが…自信はない。その後に微アブラ臭の余韻が残った。
いわゆる循環なんだろうけど、湯口からメイン浴槽へドボドボと投入されるお湯の勢いを見るのは気分が良い。湯口からのお湯はジェットバスの方にも流れ込んでおり、つまりはジェットバスは温泉を使用しているということになる。
せっかくなのでジェットバスも少し試した。うん、まあ、ジェットバスだね。
パチパチの人工炭酸泉・美泡湯は人気あり
続いて美泡湯へ。ここは沸かし湯のようだ。ようするに人工炭酸泉で、細かい泡がプクプクと浮かんではパチパチと弾けていた。炭酸泉は見た目と感触が楽しいし、なぜだか効き目がある気がしてくる。皆同じ考えなのか、きょうび炭酸泉はどこでも人気があり、ここもその傾向は変わらない。比較的人の集まる浴槽ではあったけど、場所の取り合いになるほどの混み具合ではないのがありがたかった。
おかげで余裕を持って楽しませてもらったからもう十分。
なんともいえない感覚の冷温交互浴に挑戦
最後に冷温交互浴をすべく水風呂に挑戦した。うああああーつめてー。腿までつかる。があああーきっつー。腰までつかる。ぬをおおおーあと少し。胸までつかる。初めて水風呂というものに全身までつかった。やったぞ、どうだ!それからメイン浴槽につかり、地獄から天国を味わう。冷水の締まる感じとお湯の緩む感じが同時に押し寄せて、えも言われぬ複雑玄妙な感覚におそわれた。こりゃすげえ。まさしく自己満足の極み。
あとはずっとメイン浴槽で温泉気分を満喫した。ここへ来る前に長時間歩き回ったからなおさら、すっかりリラックスして疲れがよく取れそうだった。
驚異のシャレオツ空間
いけてるカフェ「くろしおダイニング」
浴場を出た時点で50分が経過。残りあと10分。湯上がりに休憩する時間はもうない。せめて館内をさくっと探索しよう、ということで2階のフロアへ上がったら、ちょっとびっくりなオシャレ空間が展開していた。まず目につくのが「くろしおダイニング」という飲み食い処。ここだけでおしゃれカフェとしてやっていけそうな勢いだ。時間がないので入口からのぞいただけで終了。
だらだら過ごしたい「くろしおライブラリー」
反対側には「くろしおライブラリー」なる図書コーナーもあった。置いてあるのは主にコミックと雑誌。各所がごろ寝スペースになっており、漫画を読みながら無料コーヒーをすすりながら、クッションの上でごろごろできるという、堕落天国だ。お子様連れのママさんグループのたまり場にもなっている模様。(ざっと見たところ、ごろ寝スペースは全部埋まってた。週末の昼にふらっと来てライブラリーに居場所を見つけるのは難しいと思われる。)
ああ、くろしおダイニングでビールを飲んだ後、くろしおライブラリーで堕落の午後を過ごしてみたかったな。1時間だと風呂で終わってしまう。もっと時間を作って来てみたいスポットであった。
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