季節外れの長雨に見舞われた秋の諏訪観光。本記事はその後半にあたる、大社めぐりの下諏訪編である。この頃には一時的に雨が止んでくれて歩き回りやすくなったのがせめてもの救い。
話には聞いていたもののあいまいなイメージしか持っていなかった御柱を目の当たりにし、勇壮な祭りの映像を鑑賞して、その迫力に圧倒された。オー、グレイト。
諏訪大社は別々の場所にある4つの境内からなる。諏訪市の上社本宮と茅野市の上社前宮、そして下諏訪町の下社秋宮と下社春宮だ。徒歩や自転車でまわれる距離じゃない。諏訪に行ったら4宮をコンプリートしたいところだが今回は都合により下社だけ。
さて駐車場から下社秋宮へ向かう。途中にあった手水舎はなんと、お湯が出ていた。わざわざ水を沸かして流すとは考えにくい。きっと温泉なんだろうなあ。こいつはびっくり。
神楽殿の先に幣拝殿。たくさんの人がお参りしていたが時期的・天候的に混雑はまだましな方だろう。
幣拝殿の四隅には計4本の御柱が立っている。奥の2本は拝殿の向こう側にあるため、遠くからちらっと眺めるだけ。一般見学者は手前の2本をじっくり見学することができる。天に向かってそそり立つ巨柱。
おー、よくぞ立てたもんだ。素人考えだと強風でグラついたりしないのかと心配になるが、もちろんガッチリ固定されているから大丈夫。
鳥居前の駐車場を出てすぐのところにある春宮の手水舎は普通に冷たい水だった。奥へ進むと、秋宮と同じく最初に神楽殿が姿を現した。やっぱりぶっといしめ縄。
春宮の四隅にも御柱が立っていた。手前2本だけが見学可能なのも同じ。天に向かってそそり立つ巨柱。おー、よくぞ立てたもんだ。
春/秋。上/下。四隅の御柱。いろんな意味でシンメトリックな神社であった。
かわりに目指したのは川の対岸にある「万治の石仏」。浮島経由で行けば近道だったのに何も知らず、川を渡るために車道の橋まで遠回りしてしまった。浮島にかかる橋のいい感じの写真が撮れたからまあよしとしよう。
そしてこれが万治の石仏。素朴でシュールで不思議な仏さんだ。後から取って付けたような頭部がいい味出してる。
1. 正面で一礼・手を合わせて「よろずおさまりますように」と念じる。
2. 願い事を心の中で唱えつつ石仏の周囲を時計回りに3周する。
3. 「よろずおさめました」と唱えてから一礼する。
来た人はみんな仏さんの周りをぐるぐると回っていった。自分もやった。古くからの言い伝えなのかと思いきや、ネットには「商工会議所が提唱する方法」とあった。ああそうなの。よろずおさまってくれれば何でもいいや。
各所にガイド役のおじさんが控えていて、館内ツアーみたいな感じで説明してくれる。御柱として切り出した原木の一部を輪切りにしたものや、木を曳くためのぶっとい縄など、何事もスケールがでかい。
そのほか、山のここで木を切り出してこのルートで運んできますよー、ということを示すジオラマ模型なども。
それから隣室で御柱祭の映像が10分ほど流れる。木落しという行事がやばい。巨木が坂を滑り落ちていく祭りのクライマックスの一つだ。多数の人が木にしがみつくも、ちょっとバランスを崩すと振り落とされ、運が悪ければ木の下敷きになる。あぶなーい!
せっかくだから我らも体験してみた。いい歳こいてちょっと興奮してしまった。よいさ、よいさ。ここでヒートアップするようじゃ本物の行事の興奮はいかばかりか。よいさ、よいさ。
なお諏訪大社は上社が男神、下社が女神で、女神の祭りの方が荒々しいそうだ。あー、あっそう、女のほうがね…うん、まあ、そういうものかもね。よいさ、よいさ。
(※追記)翌春また諏訪を旅行する機会があり、そのときに諏訪大社の四社をすべてめぐることができた。
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話には聞いていたもののあいまいなイメージしか持っていなかった御柱を目の当たりにし、勇壮な祭りの映像を鑑賞して、その迫力に圧倒された。オー、グレイト。
諏訪大社・秋宮の巨大な御柱
お湯を使用する手水舎にびっくり
我ら旅の一行は車でまず上諏訪エリアをまわった後、高島城から下諏訪へ向けて出発した。ランチの後だったせいか眠くなって車内でウトウトしてしまった。はっと気づいたときには諏訪大社の下社秋宮に着いていた。諏訪大社は別々の場所にある4つの境内からなる。諏訪市の上社本宮と茅野市の上社前宮、そして下諏訪町の下社秋宮と下社春宮だ。徒歩や自転車でまわれる距離じゃない。諏訪に行ったら4宮をコンプリートしたいところだが今回は都合により下社だけ。
さて駐車場から下社秋宮へ向かう。途中にあった手水舎はなんと、お湯が出ていた。わざわざ水を沸かして流すとは考えにくい。きっと温泉なんだろうなあ。こいつはびっくり。
立派な神殿と天をつく御柱
拝殿の前には神楽殿があった。ぶっといしめ縄が目を引く。間違えてこちらを拝んで帰ってしまいそうだ。狛犬がめっちゃ睨んでくるんですけど。神楽殿の先に幣拝殿。たくさんの人がお参りしていたが時期的・天候的に混雑はまだましな方だろう。
幣拝殿の四隅には計4本の御柱が立っている。奥の2本は拝殿の向こう側にあるため、遠くからちらっと眺めるだけ。一般見学者は手前の2本をじっくり見学することができる。天に向かってそそり立つ巨柱。
おー、よくぞ立てたもんだ。素人考えだと強風でグラついたりしないのかと心配になるが、もちろんガッチリ固定されているから大丈夫。
諏訪大社・春宮のみごとな対称性
春宮参道の不思議な橋
秋宮参拝を終えて車で春宮へ移動すると、参道の途中に古い木の橋がかかっていた。歴史的建造物として残してある様子で人も車も渡れない(そもそも非常に小さい)。車道のど真ん中にでーんと鎮座していて車は左右に避けて通る。鳥居前の駐車場を出てすぐのところにある春宮の手水舎は普通に冷たい水だった。奥へ進むと、秋宮と同じく最初に神楽殿が姿を現した。やっぱりぶっといしめ縄。
秋宮と瓜二つ
その先に幣拝殿がある。つくりが秋宮とまったく瓜二つに見える。ぱっと見どっちが春か秋かわからない。下の写真は春秋取り違えていないよな…。こちらは人が少なめ。すいている。春宮の四隅にも御柱が立っていた。手前2本だけが見学可能なのも同じ。天に向かってそそり立つ巨柱。おー、よくぞ立てたもんだ。
春/秋。上/下。四隅の御柱。いろんな意味でシンメトリックな神社であった。
妙に味のある万治の石仏
石仏の頭はアタッチメント?!
春宮の西側に水のきれいな川が流れていて、中洲がちょっとした島になっている(浮島)。そこには浮島神社があり、赤い欄干の橋を渡って行くことができるのだが、そういったことを把握していなくてスルーしてしまった。かわりに目指したのは川の対岸にある「万治の石仏」。浮島経由で行けば近道だったのに何も知らず、川を渡るために車道の橋まで遠回りしてしまった。浮島にかかる橋のいい感じの写真が撮れたからまあよしとしよう。
そしてこれが万治の石仏。素朴でシュールで不思議な仏さんだ。後から取って付けたような頭部がいい味出してる。
よろずおさめる参拝方法
よろず願いを叶えてくれるとのことで参拝方法も決まっている。1. 正面で一礼・手を合わせて「よろずおさまりますように」と念じる。
2. 願い事を心の中で唱えつつ石仏の周囲を時計回りに3周する。
3. 「よろずおさめました」と唱えてから一礼する。
来た人はみんな仏さんの周りをぐるぐると回っていった。自分もやった。古くからの言い伝えなのかと思いきや、ネットには「商工会議所が提唱する方法」とあった。ああそうなの。よろずおさまってくれれば何でもいいや。
おんばしら館で木落し体験
やばいよ御柱祭
諏訪大社といえば御柱祭。春宮の近くには「おんばしら館 よいさ」という御柱祭関連の小さな博物館がある。「よいさ」とは祭りのかけ声である。当館の入場料は300円。中に入るといきなり濃厚な木の香りがモワっと。各所にガイド役のおじさんが控えていて、館内ツアーみたいな感じで説明してくれる。御柱として切り出した原木の一部を輪切りにしたものや、木を曳くためのぶっとい縄など、何事もスケールがでかい。
そのほか、山のここで木を切り出してこのルートで運んできますよー、ということを示すジオラマ模型なども。
それから隣室で御柱祭の映像が10分ほど流れる。木落しという行事がやばい。巨木が坂を滑り落ちていく祭りのクライマックスの一つだ。多数の人が木にしがみつくも、ちょっとバランスを崩すと振り落とされ、運が悪ければ木の下敷きになる。あぶなーい!
木落し体験で、よいさ、よいさ
さらにその隣に木落し体験コーナーがあった。木を模した電動の乗り物に乗り、前方に映し出される参加者視点の映像と合わせて、木落しをバーチャル体験できる(200円)。せっかくだから我らも体験してみた。いい歳こいてちょっと興奮してしまった。よいさ、よいさ。ここでヒートアップするようじゃ本物の行事の興奮はいかばかりか。よいさ、よいさ。
なお諏訪大社は上社が男神、下社が女神で、女神の祭りの方が荒々しいそうだ。あー、あっそう、女のほうがね…うん、まあ、そういうものかもね。よいさ、よいさ。
(※追記)翌春また諏訪を旅行する機会があり、そのときに諏訪大社の四社をすべてめぐることができた。
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