以前実行した遠征の影響で寅さん映画=「男はつらいよ」シリーズを見始めている。今までまったく興味がなかったことを思えば、我ながら不思議な成り行きである。しかしこれが食わず嫌いをやめてちゃんと見てみるとなかなかに面白くて味がある。
考えてみれば、寅さんは年がら年中旅をしているわけで、自分がブログに書いている活動の究極形態といえなくもない。あれだけの旅がらすになるのは実際無理だし、目指すつもりもさらさらないが、寅さんを記事の題材にしても当ブログの趣旨から大きくは外れまい。
全48作(+特別篇1作)だというが、現在は温泉旅行の計画・準備・実施と当ブログの文章作成に余暇のかなりの時間を費やしているため、あまり頻繁には見られない。1週間に1作すら難しい。1年を費やしてもコンプリートできる可能性は低い。
(余談:某定額動画配信サービスで当初よく見ていた洋画・ハリウッド的映画はもう全然見なくなった…。なんてこったい。)
現在のところ、第7作まで見終えた。
だが年を重ねて故郷への思いは募り、20年ぶりに柴又へ姿を現すのであった。父親はすでになく、腹違いの妹さくら・親代わりのおいちゃん・おばちゃんと久方ぶりの再会を果たす寅次郎。大いに喜ぶ面々。
しかしフーテンの寅の感性や行動パターンは世間といささかずれていた。やがて寅次郎はトラブルメーカーとして周囲と諍いを起こした挙句、またしても柴又を飛び出して旅に出てしまう。
それでもしばらくすると、何事もなかったようにしれっと柴又へ舞い戻る寅次郎。そしてまた喧嘩して旅に出て…を繰り返すのだった。
その間、短い滞在中の柴又で、あるいは旅先で、数々の女性と出会い、そのたびに恋をしては勝手に舞い上がり、最後には破れてしまう寅次郎。男はつらいよ。
柴又で巻き起こるドタバタ喜劇の部分は、以前の自分なら退屈だと切り捨てていたところ。しかし年を取ってこういうテイストを受け入れられるようになったのだろう、普通に面白く笑える。
各作のマドンナは20〜30歳くらいの設定だと思われるも、多くはかなり落ち着いた和装の女性像として描かれる(一部例外あり)。旅館の美人女将のイメージに近い。
当時そこにどれほどのリアリティがあったのかは不明だが、現代における同年代の女性と比べたらあり得ないキャラクターだ。でもそれでいいのかもしれない。寅さんがアイドルっぽい娘にのぼせ上がるってのも不自然だからね(一部例外あり)。
また、作中でしばしば披露される寅さんの口上・啖呵には、ぐんぐん引き込まれる。あんだけの言葉がよくもまあ、リズミカルにすらすら出てくるもんだ。大したもんだよカエルのしょんべん。
第7作のラストでは西津軽を走るバスが岳温泉を通るシーンがあった(字幕ONで見てたら字幕に「岳温泉」って文字が出てきた)。岳温泉って福島じゃないのか。これは弘前の嶽温泉ってことでいいのかな。
続編を見ていけば他にも温泉地がいろいろ登場してくるんだろう。はたして自分の行った先と重なる地はあるのか。作品に影響されて行こうと思うような地が出てくるのか。楽しみにしておこう。
【男はつらいよシリーズのその他の感想文】
考えてみれば、寅さんは年がら年中旅をしているわけで、自分がブログに書いている活動の究極形態といえなくもない。あれだけの旅がらすになるのは実際無理だし、目指すつもりもさらさらないが、寅さんを記事の題材にしても当ブログの趣旨から大きくは外れまい。
これが「男はつらいよ」だ!
柴又ぶらり散歩に影響されて
いろんなことにすぐ影響されちゃうおじさん。9月に葛飾柴又へ行ったのをきっかけに寅さん気分に浸ることが多くなり、ついに某定額動画配信サービスにて「男はつらいよ」シリーズ鑑賞に手を染めてしまったのである。全48作(+特別篇1作)だというが、現在は温泉旅行の計画・準備・実施と当ブログの文章作成に余暇のかなりの時間を費やしているため、あまり頻繁には見られない。1週間に1作すら難しい。1年を費やしてもコンプリートできる可能性は低い。
(余談:某定額動画配信サービスで当初よく見ていた洋画・ハリウッド的映画はもう全然見なくなった…。なんてこったい。)
現在のところ、第7作まで見終えた。
「男はつらいよ」の基本的な筋
葛飾柴又で生まれ育った車寅次郎。十代半ばで父親と仲違いして故郷を飛び出し、以後テキ屋をしながら各地を転々とする生活。だが年を重ねて故郷への思いは募り、20年ぶりに柴又へ姿を現すのであった。父親はすでになく、腹違いの妹さくら・親代わりのおいちゃん・おばちゃんと久方ぶりの再会を果たす寅次郎。大いに喜ぶ面々。
しかしフーテンの寅の感性や行動パターンは世間といささかずれていた。やがて寅次郎はトラブルメーカーとして周囲と諍いを起こした挙句、またしても柴又を飛び出して旅に出てしまう。
それでもしばらくすると、何事もなかったようにしれっと柴又へ舞い戻る寅次郎。そしてまた喧嘩して旅に出て…を繰り返すのだった。
その間、短い滞在中の柴又で、あるいは旅先で、数々の女性と出会い、そのたびに恋をしては勝手に舞い上がり、最後には破れてしまう寅次郎。男はつらいよ。
エンターテイメントとして十分あり
まあ水戸黄門並みのワンパターンストーリーなのだが、偉大なるマンネリというやつで、なかなか馬鹿にしたものでもない。しかも毎回微妙にパターンを崩してくるのが心にくい。柴又で巻き起こるドタバタ喜劇の部分は、以前の自分なら退屈だと切り捨てていたところ。しかし年を取ってこういうテイストを受け入れられるようになったのだろう、普通に面白く笑える。
各作のマドンナは20〜30歳くらいの設定だと思われるも、多くはかなり落ち着いた和装の女性像として描かれる(一部例外あり)。旅館の美人女将のイメージに近い。
当時そこにどれほどのリアリティがあったのかは不明だが、現代における同年代の女性と比べたらあり得ないキャラクターだ。でもそれでいいのかもしれない。寅さんがアイドルっぽい娘にのぼせ上がるってのも不自然だからね(一部例外あり)。
また、作中でしばしば披露される寅さんの口上・啖呵には、ぐんぐん引き込まれる。あんだけの言葉がよくもまあ、リズミカルにすらすら出てくるもんだ。大したもんだよカエルのしょんべん。
寅次郎ここまでの旅路
温泉に行く寅次郎
寅さんは全国を旅しており、中には温泉地も含まれる。これまで見てきた中では第3作の三重県・湯の山温泉。三重県の温泉には行ったことないからなあ、いつか行くことがあるかなあ、一人泊OKのお高くない宿があるといいけど。第7作のラストでは西津軽を走るバスが岳温泉を通るシーンがあった(字幕ONで見てたら字幕に「岳温泉」って文字が出てきた)。岳温泉って福島じゃないのか。これは弘前の嶽温泉ってことでいいのかな。
続編を見ていけば他にも温泉地がいろいろ登場してくるんだろう。はたして自分の行った先と重なる地はあるのか。作品に影響されて行こうと思うような地が出てくるのか。楽しみにしておこう。
手短にご紹介
作品ごとに感想文を1記事ずつ書けば最終的に48(+1)回の投稿ができる。旅行ネタが尽きたときの施策として誘惑されかかったが、やっぱりやめておく(たまにやるかもしれんが)。かわりに第7作までを印象的なシーンとともに軽く箇条書きにしてみた。- 第1作「男はつらいよ」…マドンナは御前様(柴又帝釈天の住職)の娘。さくらの結婚披露宴での新郎の父のスピーチ。
- 第2作「続・男はつらいよ」…マドンナは恩師の娘。産みの母親と寅とのやり取り。お味噌なら~ハナマルキ~♪ 余韻ある終わり方。
- 第3作「男はつらいよ フーテンの寅」…マドンナは旅館の女将。衰えて引退した老テキ屋へ仁義を切る。
- 第4作「新・男はつらいよ」…マドンナは幼稚園の先生。海外旅行が町の一大事だった時代。おいちゃんがノリにノッて一人芝居を熱演。
- 第5作「男はつらいよ 望郷篇」…マドンナは豆腐屋の娘。今のディズニーの町からは想像できぬ浦安の風景。働きに出るのにいちいち大げさ。
- 第6作「男はつらいよ 純情篇」…マドンナは夫と一時別居中の婦人。長崎の島で故郷を思う寅。ラストの駅での別れ。
- 第7作「男はつらいよ 奮闘篇」…マドンナは諸事情ある迷い娘。冒頭の集団就職へ発つシーンはガチ? 先生役の田中邦衛は北の国からかぼちゃを持ってやって来たのかと思ったぞ。
【男はつらいよシリーズのその他の感想文】
- 「男はつらいよ」第8~15作を見ました
- 満男の成長著しい「男はつらいよ」第16~22作鑑賞記
- ポンシュウの躍進「男はつらいよ」第23~30作を見た
- あけみ降臨「男はつらいよ」第31~37作の感想
- 満男編に突入「男はつらいよ」第38~43作について
- 寅次郎よ永遠に。「男はつらいよ」第44~48作+特別編
- 待ちに待った50作目「男はつらいよ お帰り 寅さん」