真夏の避暑企画で万座温泉に泊まった翌朝、ちょっと周辺を散歩してみた。前日の雨が落ちそうな曇り空から一転、太陽が照りつける陽気となったが、それほど暑苦しく感じなかったのは、さすが万座さん。
行ったのは湯畑から熊四郎洞窟をまわるコースと牛池を周回するコース。結構たくさん歩いた気がする。
まあ恐れてばかりいてもしょうがない。道が険しかったり怪しい気配を感じたらすぐ戻るつもりで、まず熊四郎山見晴台を目指した。
ホテルからいったん坂を下り、日進館という別の旅館のある方へ坂を上っていく。谷筋を流れる万座川(?)の水は酸性だそうで、ところどころむき出しになった白い地面とあわせて、いかにも生き物が住めない感じを醸し出していた。
硫化水素ガスにやられるおそれがあるから、素人があまり近づいてはいけない。実際に注意喚起の立て看や進入禁止の柵が設けられていた。
少し上ったところに薬師堂がポツンと立っていた。中を見ることはできない。それにしても周囲に何もない、ここでなければならない由縁もなさそうな場所に、なぜ唐突にこのようなお堂が?…わからない。
とりあえず先へ進む。石段を5分もいかないうちに熊四郎洞窟に着いた。洞窟といってもトンネルが長く続いてるようなものではない。岩の窪みに鳥居と祠があるだけのものだ。散歩の無事をお祈りする。
かわりに脇から別の整備された道がのびていて、わりかし近くに見晴台的な休憩所的なものが見えていたから、そちらへ寄り道していくことにした。後日の調べによると万座温泉展望台というらしい。
展望台から日進館・プリンスホテル方面を望む。展望台自身は殺伐とした白いゴツゴツ地面だけの丘である。
ここは個性的なお湯を提供するとのことで、ネットではいろいろと濃ゆそうな体験記を見かける。今回は独断で冒険するわけにいかないグループ旅行ゆえ無難路線の宿選びだったが、もし一人旅で気が大きくなってたらここを選んでたかもしれない。固定ファンが多そうで予約を入れるのも簡単ではないだろうけど。
…どうやら途中で道を間違えた気がする。どこまで行っても池に出会わないのだ。ついに遊歩道はアスファルトの車道にぶつかってジ・エンド。だがスマホの地図アプリで調べたところ、車道に沿ってホテル方向へ戻っていけば必ず池のそばを通ることがわかった。
スマホの案内に従って車道を歩いていくと、日進館の別館(日進館イン)があった。合宿向けに一棟貸切する業態で、この日はどうやら吹奏楽部の合宿。トランペットの音があたりに響き渡っていた。
辺りには何組かの散策グループがいた。まあ道を間違えたのは我々だけだろう。他のグループの動きから察するに、どうやら最初の遊歩道の途中で(全然気づかなかったけど)枝道に入るべきだったようだ。
ここには池をぐるっと一周する道が付けられている。ほかに湿原散策コースなる立て札も見える。いろいろと楽しめそうな様子ではあったが、残念ながら時間切れ。池を半周だけして、あとは車道経由でまっすぐホテルへと戻った。
…以上、全部で1時間ちょっとの行程。朝の散歩としては上出来だ。山の新鮮な空気を吸ってリフレッシュできたし、熊にも遭わなかったし、暑すぎず涼しすぎず、いいあんばいとはこういうことをいうのだろう。
こうして気分良く万座を後にした。
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行ったのは湯畑から熊四郎洞窟をまわるコースと牛池を周回するコース。結構たくさん歩いた気がする。
パノラマ的絶景を楽しむ熊四郎洞窟コース
熊四郎山見晴台を目指して
宿泊先の万座プリンスホテルで朝食をとった後、同行者の一人と散歩に出発。玄関前のロビーには「散策のお供にお持ちください」と熊よけの鈴が置いてあった。…やっぱり出るんかい…熊四郎っていうくらいだからな。まあ恐れてばかりいてもしょうがない。道が険しかったり怪しい気配を感じたらすぐ戻るつもりで、まず熊四郎山見晴台を目指した。
ホテルからいったん坂を下り、日進館という別の旅館のある方へ坂を上っていく。谷筋を流れる万座川(?)の水は酸性だそうで、ところどころむき出しになった白い地面とあわせて、いかにも生き物が住めない感じを醸し出していた。
妖しい色の湯畑
しばらく行くと湯畑が現れた。湧き出た源泉を集めて溜めた池だ。各宿はここからお湯を引いているのだろう。表面は乳白色を通り越して黄味・緑味を帯びており、見るからにこってり感があるし、毒々しいようにも見える。硫化水素ガスにやられるおそれがあるから、素人があまり近づいてはいけない。実際に注意喚起の立て看や進入禁止の柵が設けられていた。
薬師堂と祠の洞窟
さらに進むと石段が始まる。道の周辺に高い木はなく、低木というか熊笹だらけ。熊笹か、あるいは湯畑付近のような白いむき出しの地面か、二極化してる感じ。少し上ったところに薬師堂がポツンと立っていた。中を見ることはできない。それにしても周囲に何もない、ここでなければならない由縁もなさそうな場所に、なぜ唐突にこのようなお堂が?…わからない。
とりあえず先へ進む。石段を5分もいかないうちに熊四郎洞窟に着いた。洞窟といってもトンネルが長く続いてるようなものではない。岩の窪みに鳥居と祠があるだけのものだ。散歩の無事をお祈りする。
あっさりコース変更
さて、見晴台はさらに石段を上っていくわけだが、ここからは道の一部に草が進入しており、気軽に行けない登山道の雰囲気をまとい始めたように見える。終点までの距離感もわからないし、熊のこともあるし、無理をせず引き返すことにした。かわりに脇から別の整備された道がのびていて、わりかし近くに見晴台的な休憩所的なものが見えていたから、そちらへ寄り道していくことにした。後日の調べによると万座温泉展望台というらしい。
展望台から日進館・プリンスホテル方面を望む。展望台自身は殺伐とした白いゴツゴツ地面だけの丘である。
湯の花旅館を偵察
熊四郎洞窟コースはここまで。来た道を戻るのではなくスキー場を経由してぐるっと遠回りして帰った。途中には年季の入った鄙びた雰囲気の旅館があった。湯の花旅館である。ここは個性的なお湯を提供するとのことで、ネットではいろいろと濃ゆそうな体験記を見かける。今回は独断で冒険するわけにいかないグループ旅行ゆえ無難路線の宿選びだったが、もし一人旅で気が大きくなってたらここを選んでたかもしれない。固定ファンが多そうで予約を入れるのも簡単ではないだろうけど。
森と水の牛池周回コース
道を間違えた!?
我々はいったんプリンスホテルへ戻り、牛池周回コースと思われる遊歩道を進んでいった。ホテルの脇からどんどん丘を上っていくとリフトの終点に付いた。こちらのコースは緑の多い景色。…どうやら途中で道を間違えた気がする。どこまで行っても池に出会わないのだ。ついに遊歩道はアスファルトの車道にぶつかってジ・エンド。だがスマホの地図アプリで調べたところ、車道に沿ってホテル方向へ戻っていけば必ず池のそばを通ることがわかった。
スマホの案内に従って車道を歩いていくと、日進館の別館(日進館イン)があった。合宿向けに一棟貸切する業態で、この日はどうやら吹奏楽部の合宿。トランペットの音があたりに響き渡っていた。
小さいが美しい池
そして万座住民センターという建物を通り過ぎてしばらく行くと、たしかに牛池が現れた。池の水はとてもきれいで澄んでおり、水面は周囲の森を鏡のように映し出している。辺りには何組かの散策グループがいた。まあ道を間違えたのは我々だけだろう。他のグループの動きから察するに、どうやら最初の遊歩道の途中で(全然気づかなかったけど)枝道に入るべきだったようだ。
ここには池をぐるっと一周する道が付けられている。ほかに湿原散策コースなる立て札も見える。いろいろと楽しめそうな様子ではあったが、残念ながら時間切れ。池を半周だけして、あとは車道経由でまっすぐホテルへと戻った。
…以上、全部で1時間ちょっとの行程。朝の散歩としては上出来だ。山の新鮮な空気を吸ってリフレッシュできたし、熊にも遭わなかったし、暑すぎず涼しすぎず、いいあんばいとはこういうことをいうのだろう。
こうして気分良く万座を後にした。
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