有馬温泉から六甲山経由で下りる「六甲おろしコース」

六甲有馬ロープウェー
内容はいたってシンプル。仲間内で企画された関西ツアーにて、有馬温泉に泊まった帰りに六甲山経由で帰りましたよ、という話だ。六甲って結構本格的な山なんですねえ(関東人の感想)。

山の上にいろいろ見どころはあったけれど、ほぼすべてスルーしてまっすぐ下りてきてしまった。これぞ六甲おろし、なんて。

六甲有馬ロープウェーで空中散歩

車でロープウェーの駅まで送ってもらう

有馬温泉の有馬御苑という宿に泊まった翌朝。一般的には近くの神戸電鉄の駅から電車で三宮や新開地へ下りると思うが、我ら一行には別の思惑があった。

有馬温泉には、少し離れているけど六甲有馬ロープウェーの駅もあって、六甲山頂につながっている。宿泊した夜、このロープウェーを使って六甲の夜景を見に行くナイトツアーが発案されたものの、夜は運行していないとのことで断念した経緯があった。

このままじゃ終われないということで、翌朝実行することとし、チェックアウト後に宿の車でロープウェー駅まで送ってもらった。車で数分。上り坂であることと考え合わせると、徒歩で行くのはちょっと辛いかも。

六甲山頂の季節は一足遅い

六甲有馬ロープウェーの運行は毎時10・30・50分に有馬温泉駅を出るパターン。次の便を待つ間に各旅館の車やタクシーで乗りつけた客が集まってきた。全部で20名くらいか。

発車時刻がきて乗り込んでみると、ぎゅうぎゅう詰めではないけれど、そこそこの混雑感。12分間の空中散歩が始まると、山の中の高所だと思った有馬温泉がどんどん下界へ遠ざかっていく。かなりの高さへ上っているようだ。

東京都心ではちらほら桜が開花している時期、当たり前だがこのあたりはまだ全然そういう感じじゃない。ごく一部には残雪すら見られた。そりゃそうだよねえ。


「100万ドルの夜景」の昼の姿

終点の六甲山頂駅はやはり風が冷たい。ひとまず5分くらい歩いたところにあるレストハウス兼展望台へ行った。展望台からは、はるか下界に神戸の街並みと、その先に海が広がっているのが見える。もし夜に来ることができれば見事な夜景なんだろうね。
六甲山頂展望台からの景色
近くには目を引く謎のオブジェがあった。六甲枝垂れ(しだれ)という自然体感展望台だ。我々は遠巻きに眺めるだけにする。
六甲枝垂れ
六甲山頂エリアはバスが走っていて、植物園やオルゴールミュージアムといった見どころを回れるようになっている。しかし一行は、もういっかー・まっすぐ帰りますかーという結論に達した。個人的にも不満はない。効率よく詰め込む旅にこだわらない・無理をしないテキトー感がこのメンバーのいいところである。


爽快に下山するケーブルカー

ケーブルカーの駅にも展望台が

どこにも立ち寄らず、さくっとバスで六甲ケーブルの駅へ。ここにも展望台があって神戸の町を俯瞰できる。先ほどより高度はやや低くなるが、街が近くに見える分、もしかしたら夜景はこちらの方が迫力あるかもしれない。
六甲ケーブル駅展望台からの景色
ケーブルカーは2両編成で先頭車はトロッコ列車風の吹きさらし。今の時期はちょっと風が当たって寒いんじゃないかと思いつつもそちらへ乗った。実際はとくに寒くはなく爽快感を楽しめた。
六甲ケーブル

旅の締めくくりは神戸ビーフ

ケーブルカーの後はバスで阪急六甲駅、そこから三宮へ出て、旅の最後を神戸ビーフで締めくくった。庶民なので80gのランチ定食だけどね。
神戸ビーフステーキ
ちなみに今回は六甲ケーブルで下りてきたが、山頂バスを乗り継いで摩耶ロープウェーで摩耶山へ渡り、摩耶ケーブルで下りてくる遠回りコースをとることもできる。時間に余裕があればこちらのコースも面白いだろう。