春先に北近江の長浜を訪れた。あいにくの天気と時間の都合であちこち回ることはできず、長浜城と黒壁スクエアをちょっと見ただけだが、せっかくだからレポートしたい。この地はやはり歴史好き、とくに戦国時代への興味が強いほど萌えると思う。
とにかくゆかりの深い物・場所がやたらとあるのだ。自分は大河ドラマと某無双ゲームから得た(おそらく歪んだ)知識レベルとはいえ、その程度のバックグラウンドしかなくても楽しめた。ガチの歴男歴女にはより一層刺さることであろう。
駅の西口にあたる琵琶湖口を出て豊公園(ほうこうえん)の中を突っ切って歩くこと5分あまり、長浜城の目の前に出た。雄大というわけではないコンクリート造りで再建されたものだが、姿形は美しく整っている。
この日の2階には祭り雛と曳山の特別展示があった。正直ピンと来るものはなかった。素人ですいませんね。一回りしてから上の階へ。
3階は「秀吉と長浜」がテーマだから、自分もそれなりにピンとくる。秀吉が~・三成が~・浅井の~・関ヶ原で~と、おなじみの人名地名がわんさか登場する展示と説明。「ほうほう、これがあの○○なわけね」とうなずくポイントが多い。
ドラマやゲームから入った者にとって戦国の華はやはり戦場であり城なのである。長浜城自体に加えて、展望台から望む(ような気分になれる)範囲だけでも、小谷城址・姉川古戦場・賤ヶ岳古戦場・佐和山城址・彦根城・関ヶ原古戦場…シナリオの要となるポイントが密集していることを身をもって実感した。いやー密度濃いわこのエリア。
京都市中はそこかしこが歴史的事件の地であるが、その距離スケールを大きくして戦国時代にフォーカスしたのが北近江だと考えるとよいだろうか。
次に駅の東口にあたる伊吹口から黒壁スクエアへ向かった。黒壁スクエアは街道沿いの古い町並みを活かした観光商店街である。駅から徒歩5分くらい。碁盤目状の道の「ここからここまで」と指定された区画内が該当するらしい。
スクエア一帯に到着した。主要な通りである北国街道の両側にはレトロな家屋が建ち並び、壁の黒い館も目立つ。なるほどね。このあたりはガラス細工の工房が点在しているのが特徴だそうだ。
ところどころに軽食・おやつ系のテイクアウト可の店があり、食べ歩きが楽しそう。
雨に打たれてみじめな気分に落ち込みかけたのを立て直すべく、お土産店兼お休み処に入って休憩した。野点コーヒーというメニューが目についたので「これは何ですか」とたずねると、抹茶をたてるようにして作ったコーヒーだそうだ。
出てきた野点コーヒーは、たしかに茶会に出てくるような大きい茶碗に入っていて、茶筅で泡立たせてあった。けっこうなおてまえで。
中へ入ると、一般的なグッズの陳列棚を囲むように、濃いぃぃ感じのフィギュアの棚がずらっと並んでいた。フィギュアはどれもこれも、よくぞまあこんな精巧に作ったもんだ。
奥にはガチャガチャのコーナー(たぶんカプセルの中身はフィギュア)。さらに奥はフィギュアと関係ない、おばさま向けの衣料品や小物を売るミニ店舗が寄り集まった市場風になっていて、もはやコンセプトがよくわからん。
少なくともフィギュアミュージアムは2階へ上がって入場券を買ってから先が本番だ。見てみたい興味はあったが駅へ戻るべき時間が迫っていたため断念。なお案内文によれば本番場内での写真撮影可だそうです。
黒壁スクエアはこういう落ち着いた雰囲気もあれば、賑やかな商店街もあり、古い町並みもあれば、モダンなカフェや工房もあり、フィギュアミュージアムのような振り切れたスポットもあり、なかなか多彩で飽きない。
ストリートでなくスクエアという面で展開しているから、ひと通り見て回るだけでも、たっぷり楽しめそうだった。今回は時間の関係でさわりだけになってしまったのは仕方ないとしても、せめてもう少し天気が良かったらなあ。
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とにかくゆかりの深い物・場所がやたらとあるのだ。自分は大河ドラマと某無双ゲームから得た(おそらく歪んだ)知識レベルとはいえ、その程度のバックグラウンドしかなくても楽しめた。ガチの歴男歴女にはより一層刺さることであろう。
秀吉ゆかりの長浜城
駅徒歩5分の城
新幹線の米原経由で長浜駅に到着したのが昼過ぎ。このあと宿泊先の須賀谷温泉へ向けて出発するまでの間、この地で行動可能な時間は2時間程度。天気はよくない。ぽつぽつ降りだしている。ひとまず近くて屋根のある観光スポットとして長浜城を目指した。駅の西口にあたる琵琶湖口を出て豊公園(ほうこうえん)の中を突っ切って歩くこと5分あまり、長浜城の目の前に出た。雄大というわけではないコンクリート造りで再建されたものだが、姿形は美しく整っている。
歴史博物館になっている城内
城内は歴史博物館になっている。1階がロビーと受付、2階3階が展示フロア、4階がなくて5階が天守展望台。それじゃ順に行きますか。平日ということもあって見学客は少ない。この日の2階には祭り雛と曳山の特別展示があった。正直ピンと来るものはなかった。素人ですいませんね。一回りしてから上の階へ。
3階は「秀吉と長浜」がテーマだから、自分もそれなりにピンとくる。秀吉が~・三成が~・浅井の~・関ヶ原で~と、おなじみの人名地名がわんさか登場する展示と説明。「ほうほう、これがあの○○なわけね」とうなずくポイントが多い。
東西南北 史跡だらけ
4階は何もない。スルーして5階の展望台へ。あいにくの天気で遠くは霞んでいるが晴れていれば東西南北をはるかに見渡せるだろう。西側に見える琵琶湖の素晴らしさはもちろんのこと、案内表記を見るとあらためて感じ入るものがあった。ドラマやゲームから入った者にとって戦国の華はやはり戦場であり城なのである。長浜城自体に加えて、展望台から望む(ような気分になれる)範囲だけでも、小谷城址・姉川古戦場・賤ヶ岳古戦場・佐和山城址・彦根城・関ヶ原古戦場…シナリオの要となるポイントが密集していることを身をもって実感した。いやー密度濃いわこのエリア。
テーマパーク的な楽しさが詰まった黒壁スクエア
食べ歩きが楽しそうな観光商店街
さて見学はこれにて終了。いったん長浜駅へ戻る。行きと違う道を通ったら迷って時間をロスしてしまった。次に駅の東口にあたる伊吹口から黒壁スクエアへ向かった。黒壁スクエアは街道沿いの古い町並みを活かした観光商店街である。駅から徒歩5分くらい。碁盤目状の道の「ここからここまで」と指定された区画内が該当するらしい。
スクエア一帯に到着した。主要な通りである北国街道の両側にはレトロな家屋が建ち並び、壁の黒い館も目立つ。なるほどね。このあたりはガラス細工の工房が点在しているのが特徴だそうだ。
ところどころに軽食・おやつ系のテイクアウト可の店があり、食べ歩きが楽しそう。
野点コーヒーで小休止
雨がどんどんどんどん強くなってきて、ずっと傘なしで頑張って耐えていたものの、次第に心が折れてきた…うわー、もうあかん、退避~。屋根のあるアーケード通りへ逃げ込んだ。雨に打たれてみじめな気分に落ち込みかけたのを立て直すべく、お土産店兼お休み処に入って休憩した。野点コーヒーというメニューが目についたので「これは何ですか」とたずねると、抹茶をたてるようにして作ったコーヒーだそうだ。
出てきた野点コーヒーは、たしかに茶会に出てくるような大きい茶碗に入っていて、茶筅で泡立たせてあった。けっこうなおてまえで。
オタクの聖地・海洋堂フィギュアミュージアム
しばし休憩の後、アーケードの奥へ進んでいくと…なんじゃこりゃ…北斗のケンシロウさんがいるぞ。向こうは大魔神さんか。ここは海洋堂フィギュアミュージアム。なんかオタクの聖地みたいだぞ。中へ入ると、一般的なグッズの陳列棚を囲むように、濃いぃぃ感じのフィギュアの棚がずらっと並んでいた。フィギュアはどれもこれも、よくぞまあこんな精巧に作ったもんだ。
奥にはガチャガチャのコーナー(たぶんカプセルの中身はフィギュア)。さらに奥はフィギュアと関係ない、おばさま向けの衣料品や小物を売るミニ店舗が寄り集まった市場風になっていて、もはやコンセプトがよくわからん。
少なくともフィギュアミュージアムは2階へ上がって入場券を買ってから先が本番だ。見てみたい興味はあったが駅へ戻るべき時間が迫っていたため断念。なお案内文によれば本番場内での写真撮影可だそうです。
カオスな非日常感が楽しい
最後にアーケードの終点近くまで歩いてみると、ちょっと風情のある水路があった。黒壁スクエアはこういう落ち着いた雰囲気もあれば、賑やかな商店街もあり、古い町並みもあれば、モダンなカフェや工房もあり、フィギュアミュージアムのような振り切れたスポットもあり、なかなか多彩で飽きない。
ストリートでなくスクエアという面で展開しているから、ひと通り見て回るだけでも、たっぷり楽しめそうだった。今回は時間の関係でさわりだけになってしまったのは仕方ないとしても、せめてもう少し天気が良かったらなあ。
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