清掃工場から出る余熱を利用した温泉施設「クリーンスパ市川」へ、ゴールデンウィーク中に再訪する機会を得た。実をいうと1月の日曜日にも再訪を試みたことがあったのだが、日曜は無料送迎バスを運行しないとのことで、あきらめた経緯がある。
今回はそのへんを確認した上で出撃。4ヶ月ぶりのリベンジだ。
【本記事は2016年12月公開の元記事を“再訪記”として大幅に加筆修正したものです】
交通の便はあまりよくなく、集客施設でなく市民サービスの位置付けだと思う。電車利用の場合は、東京メトロ東西線の行徳・妙典・原木中山、JR総武線の本八幡・西船橋、JR京葉線の市川塩浜駅から無料送迎のマイクロバスが出ている。
ただし一方向の循環ルートなので、乗る場所によっては一周近い大回りとなる。あと原木中山ルート以外は日曜運休(本八幡ルートは土曜も運休)。やっぱり住民向けですな。
GW中だからか、行徳ルートのマイクロバスはなかなかの盛況で、若干の補助席が必要になったくらい。補助席もあふれたら乗せてもらえないんだろうから、結構危なかったかも。
乗客はお年寄りが大半ながら小学生以下のお子様もちらほら。併設のスイミングプール目当てだろう。
クリーンスパの入り口を背にして駐車場方向を見た景色はいかにも臨海工業地区っぽい(そう思って見るからだろうけど)。実際は工場街というよりもアマゾン倉庫とかの物流拠点の集積が目立っていた。こういうところに温泉とはね。
入場したら最初に受付で鍵付きの腕輪をもらう。1階は受付・ゲームコーナー・マッサージ室・おみやげワゴン・プール・ジムなど。プールの入口と大浴場は2階にある。さっそく男湯へ。
プールの更衣室を兼ねた脱衣所で、腕輪に示された番号のロッカーに脱いだ服や荷物を入れて鍵をかける。水着の水泳モードの人と裸の風呂モードの人が混在していてなかなか味わい深い光景だ。いかにもプールらしい塩素臭が漂う。
プールは左手・風呂は右手と分かれた先にゲートがある。そこに腕輪を近づけるとセンサーでゲートが開く。このとき腕輪の番号に料金が加算されるのだろう。
洗い場は十分な数で困ることはない。リンスインシャンプーとボディソープあり。
内湯は天井が高くて明るくて気分がいい。大きめのメイン浴槽と寝湯・ジェットバス・サウナ・水風呂。これらは温泉ではなく普通の水を沸かして使っている。塩素臭あり。みなさんよくわかってらっしゃるのか、利用者は少なめ。
自分も露天風呂へまっしぐら。コーヒーを薄めたような、濃い麦茶のようなお湯に体を沈めた。適温である。気温の高い日だったけど長く入れそうな感じ。かすかにヌメリ感がある。
塩素臭はしない。お湯をすくって鼻に近づけると特徴的な匂いを感じるも、なんと表現していいかわからない。たぶんこういう泉質に特有の匂いだと思う。
露天は常時3~5人くらいが入ってる感じで、スペースには少し余裕があったから、きつくはなかった。初めて来たときと同じく湾岸特有の風が強い。
再び露天風呂へ戻って15分ほど黒い湯を楽しんでから出た。脱衣所で服を着ているときは肌が少しベトついた感じがするが、しばらくするとスベスベ感に変わってくる。加えてジリジリとした熱っぽさも。食塩泉の効能だろうか。
送迎バスで帰るなら早めの行動をおすすめしたい。腕輪にカウントされた料金を受付で精算しなければならないのだが、待ち行列の進みがそんなに早くない。そのせいで乗り遅れないように。
民間の商業施設ではないので、交通アクセスや2月・9月の点検休業など使い勝手の面で気軽に行くのは難しい。特に市外の人間はあまりお呼びでない。でも露天は良いから、市川市に縁のある人なら、たまには家の風呂じゃなくて~的なノリで行くのがよいと思う。
【GW日帰り温泉シリーズ】
今回はそのへんを確認した上で出撃。4ヶ月ぶりのリベンジだ。
【本記事は2016年12月公開の元記事を“再訪記”として大幅に加筆修正したものです】
無料送迎バスでクリーンスパ市川へ
ぐるっとマイクロバスの旅
千葉県市川市、江戸川放水路の河口付近。東京湾の最奥部にあるのが天然温泉を謳う「クリーンスパ市川」だ。名前に示される通り、清掃工場(クリーンセンター)から出る余熱を入浴施設に活用している。交通の便はあまりよくなく、集客施設でなく市民サービスの位置付けだと思う。電車利用の場合は、東京メトロ東西線の行徳・妙典・原木中山、JR総武線の本八幡・西船橋、JR京葉線の市川塩浜駅から無料送迎のマイクロバスが出ている。
ただし一方向の循環ルートなので、乗る場所によっては一周近い大回りとなる。あと原木中山ルート以外は日曜運休(本八幡ルートは土曜も運休)。やっぱり住民向けですな。
GW中だからか、行徳ルートのマイクロバスはなかなかの盛況で、若干の補助席が必要になったくらい。補助席もあふれたら乗せてもらえないんだろうから、結構危なかったかも。
乗客はお年寄りが大半ながら小学生以下のお子様もちらほら。併設のスイミングプール目当てだろう。
ベイエリアに現れた温泉施設
バスが江戸川を渡って、東関道と外環道が交わるジャンクションの工事をしている付近まで来ると、高い煙突と温泉施設の建物が見えてきた。はい到着~。クリーンスパの入り口を背にして駐車場方向を見た景色はいかにも臨海工業地区っぽい(そう思って見るからだろうけど)。実際は工場街というよりもアマゾン倉庫とかの物流拠点の集積が目立っていた。こういうところに温泉とはね。
プールとスパのコラボ
クリーンスパ市川は温泉・プール・ジムなどを備える多目的施設なので、まず基本の入場料200円を払い、あとは利用したメニューに応じて精算される仕組みになっている。入浴は平日723円、土日祝831円[2018年4月改定](ここから入場料200円が割り引かれる)。タオルは付かない。入場したら最初に受付で鍵付きの腕輪をもらう。1階は受付・ゲームコーナー・マッサージ室・おみやげワゴン・プール・ジムなど。プールの入口と大浴場は2階にある。さっそく男湯へ。
プールの更衣室を兼ねた脱衣所で、腕輪に示された番号のロッカーに脱いだ服や荷物を入れて鍵をかける。水着の水泳モードの人と裸の風呂モードの人が混在していてなかなか味わい深い光景だ。いかにもプールらしい塩素臭が漂う。
プールは左手・風呂は右手と分かれた先にゲートがある。そこに腕輪を近づけるとセンサーでゲートが開く。このとき腕輪の番号に料金が加算されるのだろう。
なかなか本格的な褐色の温泉
明るい内湯
さあ浴室へ。さすがGWは芋洗い状態…ではなかった。むしろすいてる方じゃないかと思われ、のんびりできそう。客層は完全に中高年であった。お子様と連れのお父さんはみんなプールへ行ってしまったみたい。洗い場は十分な数で困ることはない。リンスインシャンプーとボディソープあり。
内湯は天井が高くて明るくて気分がいい。大きめのメイン浴槽と寝湯・ジェットバス・サウナ・水風呂。これらは温泉ではなく普通の水を沸かして使っている。塩素臭あり。みなさんよくわかってらっしゃるのか、利用者は少なめ。
真髄は源泉掛け流し露天風呂
大半の客の狙いは室外にある露天風呂だ。ここだけ天然温泉・源泉掛け流しと銘打って濃い褐色の湯が注がれている。分析書によれば「ナトリウム塩化物強塩温泉、低張性弱アルカリ冷鉱泉」とのこと。加温ありで加水・循環・塩素のところは空欄だったが、さて。自分も露天風呂へまっしぐら。コーヒーを薄めたような、濃い麦茶のようなお湯に体を沈めた。適温である。気温の高い日だったけど長く入れそうな感じ。かすかにヌメリ感がある。
塩素臭はしない。お湯をすくって鼻に近づけると特徴的な匂いを感じるも、なんと表現していいかわからない。たぶんこういう泉質に特有の匂いだと思う。
露天は常時3~5人くらいが入ってる感じで、スペースには少し余裕があったから、きつくはなかった。初めて来たときと同じく湾岸特有の風が強い。
五右衛門風呂もあります
室外には五右衛門風呂もあったので行ってみた。一人用の円形浴槽が2つ並んでおり、内湯と同じで温泉じゃなかった。なあんだ。ちょっとだけ入ってすぐに出た。入るときにオーバーフローしてあふれたお湯は、出るときにセンサー(?)で満タンまで自動補充される仕組み。再び露天風呂へ戻って15分ほど黒い湯を楽しんでから出た。脱衣所で服を着ているときは肌が少しベトついた感じがするが、しばらくするとスベスベ感に変わってくる。加えてジリジリとした熱っぽさも。食塩泉の効能だろうか。
風呂上がりはレストランで
2階には大広間があって、4分の1くらいがゴロゴロする休憩所。残り4分の3がテーブル席と座卓席を持つ軽食レストランとなっている。ここでビールを飲んだ。プハー、風呂上がりのビールはきくぜ。お代は腕輪にピッで一括精算ね。送迎バスで帰るなら早めの行動をおすすめしたい。腕輪にカウントされた料金を受付で精算しなければならないのだが、待ち行列の進みがそんなに早くない。そのせいで乗り遅れないように。
民間の商業施設ではないので、交通アクセスや2月・9月の点検休業など使い勝手の面で気軽に行くのは難しい。特に市外の人間はあまりお呼びでない。でも露天は良いから、市川市に縁のある人なら、たまには家の風呂じゃなくて~的なノリで行くのがよいと思う。
【GW日帰り温泉シリーズ】