温泉目的で冬のいわき湯本へ行った。何もしない旅という趣旨ではあったが、時間調整を兼ねて少し街中を歩き回ってみた。
がっつり見たのは唯一「石炭・化石館 ほるる」くらいで、あとは軽くチラ見した程度だから薄味になってしまうけれども、あえてレポートしてみたい。
温泉街とは線路を挟んで反対側にあるから陸橋を渡っていく。ただし当時は大掛かりな道路工事中。歩行者はあちこち通行不可でブロックされて、ぐるぐる迂回させられるから、迷ってしまった。スマホの地図アプリがなかったら結構ヤバかった。
エントランス付近にはフタバスズキリュウの像。これってドラえもん・のび太の恐竜に出てきたピー助じゃないの。のび太が鼻でスパゲッティを食べるかどうかの鍵を握った重要キャラである。
解説によれば、フタバスズキリュウはいわき市で高校生によって発見されたとのこと。へー。スズキはやっぱり発見者のお名前なんでしょう。フタバは発見された地層の名前だそうだ。
ちなみにフタバスズキリュウは首長竜であって恐竜ではない。へー。
全部が全部ご当地で掘り出したものではないのだろうけど、いわきは石炭が出るくらいだし、化石の宝庫なんだということは実感できる。ときおり部屋が暗くなって恐竜の鳴き声を流す演出がはさまっていた。
ナイトミュージアムという、夜中になると博物館の展示物が生きて動き出す設定のファンタジー映画があったけど、ここであのシチュエーションが起きたら一帯は壊滅するだろうね。
2階に上がると、貝など小物の化石展示や子供向け教室スペースがあって、前半はここまで。さっと見て通るだけなら15分そこらだが、好きな人がじっくり見て回ると結構かかりそう。
続いて1階へのエレベーターに乗る。中は暗く効果音が流れ、到着までゆっくり時間をかけることで、深い坑道へ下りていく気分を演出している。
その先は模擬坑道の中を江戸末期~現代まで時代の移り変わりにあわせた紹介とともに進んでいく。落盤やら爆発やら、どの時代も命がけの大変な作業だったようだ。
最後の方はほとんど機械化されていて、働く人のマネキンは炭鉱夫というより重機オペレータに見えた。
化石(地球の歴史)・炭鉱(近現代産業史)・エジプト(文明社会の歴史)という3つの大きく異なるスケールの時間軸を通り抜けてくるうちに、時間の感覚がよくわからなくなってくる不思議かつ興味深い構成だと思った。
地中から掘り出される価値あるものという意味で温泉に通ずるものがある、いわきらしいテーマの、幅広い層に楽しんでもらえそうな施設である。
あとは一番地元民専用的な「上の湯」があるそうだが、駅からずいぶん離れていて散策っていうレベルじゃ行けなさそう。
一気に高所へ達すると、観音様と童謡「七つの子」の碑が立っていた。この辺りは観音山公園というらしい。さらに上へ続く階段は立入禁止で封鎖中。
タンクを横目に1~2分歩けば宿泊先の美笹の建物が見えてくる。30分弱の気軽な散策コースだった(急階段以外)。途中にはたくさんの食事処やみやげ店が軒を連ねており、時間があれば立ち寄ってみるのもよいだろう。
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がっつり見たのは唯一「石炭・化石館 ほるる」くらいで、あとは軽くチラ見した程度だから薄味になってしまうけれども、あえてレポートしてみたい。
「石炭・化石館 ほるる」の前半は化石がテーマ
工事中の道に迷わないよう注意
温泉宿・美笹に泊まった翌朝、列車に乗るまでの空き時間に行ってみたのが「石炭・化石館 ほるる」。温泉街とは線路を挟んで反対側にあるから陸橋を渡っていく。ただし当時は大掛かりな道路工事中。歩行者はあちこち通行不可でブロックされて、ぐるぐる迂回させられるから、迷ってしまった。スマホの地図アプリがなかったら結構ヤバかった。
機関車とのび太の恐竜
駐車場の脇にD51の機関車が展示してある。石炭つながりってことかな。自分は鉄ちゃんではないのでテンションMAXには至らなかったが、美しい姿と迫力は、なるほど納得だ。エントランス付近にはフタバスズキリュウの像。これってドラえもん・のび太の恐竜に出てきたピー助じゃないの。のび太が鼻でスパゲッティを食べるかどうかの鍵を握った重要キャラである。
解説によれば、フタバスズキリュウはいわき市で高校生によって発見されたとのこと。へー。スズキはやっぱり発見者のお名前なんでしょう。フタバは発見された地層の名前だそうだ。
ちなみにフタバスズキリュウは首長竜であって恐竜ではない。へー。
化石だらけの運動会
ほるる館内の前半は化石がテーマ。1階の大広間にレプリカ・現物含めてたくさんの化石が展示されている。天井には巨大な恐竜だか首長竜だかが多数浮かんでいて、その大きさに圧倒される。全部が全部ご当地で掘り出したものではないのだろうけど、いわきは石炭が出るくらいだし、化石の宝庫なんだということは実感できる。ときおり部屋が暗くなって恐竜の鳴き声を流す演出がはさまっていた。
ナイトミュージアムという、夜中になると博物館の展示物が生きて動き出す設定のファンタジー映画があったけど、ここであのシチュエーションが起きたら一帯は壊滅するだろうね。
2階に上がると、貝など小物の化石展示や子供向け教室スペースがあって、前半はここまで。さっと見て通るだけなら15分そこらだが、好きな人がじっくり見て回ると結構かかりそう。
「石炭・化石館ほるる」の後半は炭鉱がテーマ
坑道ムードの演出がなかなか凝ってる
ほるる館内の後半は炭鉱体験。まず昭和天皇が入坑された炭鉱入口の跡がある。温泉街や駅から近いこんな場所から炭鉱が始まっていたのか。えらいところだったのね。続いて1階へのエレベーターに乗る。中は暗く効果音が流れ、到着までゆっくり時間をかけることで、深い坑道へ下りていく気分を演出している。
その先は模擬坑道の中を江戸末期~現代まで時代の移り変わりにあわせた紹介とともに進んでいく。落盤やら爆発やら、どの時代も命がけの大変な作業だったようだ。
最後の方はほとんど機械化されていて、働く人のマネキンは炭鉱夫というより重機オペレータに見えた。
エジプト展もあったよ
模擬坑道を抜けると後半終了。ただこのときは出たところの一画で特別企画展「吉村作治先生のエジプト展」が開催されていた。なんだろう、“掘る”つながりってことかな。ピラミッドの発掘調査の過程と結果がパネルや展示物を用いて説明されていた。化石(地球の歴史)・炭鉱(近現代産業史)・エジプト(文明社会の歴史)という3つの大きく異なるスケールの時間軸を通り抜けてくるうちに、時間の感覚がよくわからなくなってくる不思議かつ興味深い構成だと思った。
地中から掘り出される価値あるものという意味で温泉に通ずるものがある、いわきらしいテーマの、幅広い層に楽しんでもらえそうな施設である。
いわき湯本温泉街の散策
この前日、宿にチェックインする前に少し温泉街を散策してみた。3つの共同浴場
いわき湯本には共同浴場が3つある。湯本駅から一番近いのは本当にすぐのところにある新しい今風な建物の「みゆきの湯」。そこを通り過ぎて約10分、最も知名度の高い「さはこの湯」まで来た。昔の様式建築っぽい外観がムードたっぷり。あとは一番地元民専用的な「上の湯」があるそうだが、駅からずいぶん離れていて散策っていうレベルじゃ行けなさそう。
惣善寺と観音山公園
さはこの湯の向かいには惣善寺というお寺。観光気分で入る寺ではないように見えたので中へは入らず、門の左手から続く階段を上っていったが、ものすごく急で辛いのなんの。一気に高所へ達すると、観音様と童謡「七つの子」の碑が立っていた。この辺りは観音山公園というらしい。さらに上へ続く階段は立入禁止で封鎖中。
温泉神社
いったん反対側へ下って道を渡ると温泉神社に着く。この辺りでは硫黄のタマゴ臭が鼻をついて気分が高揚してきた。神社を抜けた先には大きなタンクの列。いわき湯本は温泉を一括集中管理していて、ここから各宿へお湯を供給しているものと察する。タンクを横目に1~2分歩けば宿泊先の美笹の建物が見えてくる。30分弱の気軽な散策コースだった(急階段以外)。途中にはたくさんの食事処やみやげ店が軒を連ねており、時間があれば立ち寄ってみるのもよいだろう。
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