早春のグループ旅行にて富山県北西端にある氷見温泉郷の「魚巡りの宿 永芳閣」に泊まった。海のそばというローケーションにふさわしい食塩泉のお湯で体が温まる。
特筆すべきは食べきれないくらいの魚づくし。加えて氷見うどんに氷見牛まで、グルメビッグバンと呼びたくなるほどの食の大銀河にびっくりぽんだ。
海沿いの高台に建つ永芳閣は氷見温泉郷で最も大規模なホテルだ。本館と新館が連絡通路でつながった構造をしている。
チェックインは本館フロントで行う。もし帰りの送迎を希望するならこのときに申し込んでおく。朝3便が出ていて、途中の道の駅(ひみ番屋街)で下ろしてもらうこともできる。
自分たち一行の部屋は本館の11畳+広縁和室(※今回はグループ旅行)。もちろんトイレ洗面付きの小ぎれいで快適な部屋だ。
窓から見える富山湾が美しい。正面ではないが横の方に立山連峰が見える。下の写真の左奥に入道雲のようにも見える白いのがそうだ。
脱衣所の分析書には「ナトリウム塩化物泉、高張性、中性、高温泉」とあった。加水・加温・循環・塩素のフルコースだが、まあ仕方がない。平成になってから掘り当てた源泉を使っているようだ。氷見温泉郷の中で細かく分類すると「阿尾の浦温泉」に該当するらしい。
浴室は3層構造になっていて、まず1層目が6つの洗い場のある内湯。かすかに焦げくさい匂いがする。お湯は無色透明でやや熱め。入った後に若干べとつき感がなくもない(気のせいかもしれないレベル)。あと入った後で手のひらがやけにテカテカになった。
ジェットバスはいいや、とすぐに3層目へ。ここは屋根のない完全なる露天だ。脇に打たせ湯があるのだが…熱い! 他の客も軒並み、こりゃいかん、というような反応ですぐに立ち去ったほど。
打たせ湯から露天風呂に流れ込んだお湯はいい具合に冷めて自分好みの温度になっていたので、ここで少し粘る。お湯の見た目は内湯と一緒で焦げくささは感じられなかった。目隠し柵があるため残念ながら富山湾を見ながら入ることはできない。立ち上がって柵に近づけば一応見える。
翌朝女湯と入れ替わった方も同様であった。
別館のレストランで夕食スタート。まずいきなり前菜のミズダコのカルパッチョがさっぱりしてうまい。
利き酒セットをお供に飛ばし気味に食べ始めると、すぐに巨大な舟盛りが運ばれてきた。ブリ・アジ・スズキ・真ダラ子付・甘海老などが山盛り。全員分とはいえとんでもない量だ。あらかた片付けた後になってから撮った写真なので少なく見えるが、それらは食べ切れずに残ったものだ(けっきょく頑張って食べ切った)。
そうこうするうちに、追加したメニューが次々テーブルいっぱいに運ばれてきた。この時点でお腹が膨れてきたが、美味しいしお酒もあるしで思ったよりもすんなり胃の中へ収まっていった。
きときとの魚はあるしブランド牛もあるし名物麺もあるしで氷見の食のレベルは高いね。
柔らかくて超うまい氷見牛に続く〆のご飯はカニと鮭のせいろ飯。デザートには越中八尾のもなかが出てきたし、最後まで気の抜けないラインナップであった。もう何も入りません。
チェックアウトをすませ、2便目の送迎バスでひみ番屋街まで送ってもらった。そこから駅まではタクシーを使うしかないかな、と思っていたのだが、50分後の3便目で拾いますよと親切にアドバイスをいただいた。助かりました。
そして最も印象に残ったのは、なんといってもやっぱり夕食だ。圧倒的な量と種類は強烈な思い出になるはずだから、せっかくなら少し欲張ったプランを試していただきたい。
冒頭にグルメビッグバンと書いたが、意味が伝わりにくかったかな。次から次とうまいものが飛び出す様をインパクトをもって表現したかった。あと胃袋のインフレーションと加速膨張という意味も込めて。
豊かな食に恵まれた氷見のきら星をこれでもかと大放出する永芳閣。ここはグルメの天の川や~。
特筆すべきは食べきれないくらいの魚づくし。加えて氷見うどんに氷見牛まで、グルメビッグバンと呼びたくなるほどの食の大銀河にびっくりぽんだ。
富山湾を望むオーシャンビューの部屋
永芳閣はJR氷見駅から車で10分。歩いて行くにはちと辛いから宿の送迎バスを利用しよう(事前の予約連絡が必要)。列車の到着にあわせて1日3便ある。海沿いの高台に建つ永芳閣は氷見温泉郷で最も大規模なホテルだ。本館と新館が連絡通路でつながった構造をしている。
チェックインは本館フロントで行う。もし帰りの送迎を希望するならこのときに申し込んでおく。朝3便が出ていて、途中の道の駅(ひみ番屋街)で下ろしてもらうこともできる。
自分たち一行の部屋は本館の11畳+広縁和室(※今回はグループ旅行)。もちろんトイレ洗面付きの小ぎれいで快適な部屋だ。
窓から見える富山湾が美しい。正面ではないが横の方に立山連峰が見える。下の写真の左奥に入道雲のようにも見える白いのがそうだ。
やや熱めの源泉大浴場
3層構造の浴室
永芳閣の大浴場は本館1階にある。男湯と女湯が朝夜で入れ替わる方式だ。夕方の男湯には4~5名の先客がいた。施設に古びた感じはない。脱衣所の分析書には「ナトリウム塩化物泉、高張性、中性、高温泉」とあった。加水・加温・循環・塩素のフルコースだが、まあ仕方がない。平成になってから掘り当てた源泉を使っているようだ。氷見温泉郷の中で細かく分類すると「阿尾の浦温泉」に該当するらしい。
浴室は3層構造になっていて、まず1層目が6つの洗い場のある内湯。かすかに焦げくさい匂いがする。お湯は無色透明でやや熱め。入った後に若干べとつき感がなくもない(気のせいかもしれないレベル)。あと入った後で手のひらがやけにテカテカになった。
2層目と3層目が合体した露天エリア
内湯だけだと熱くて長く入っていられないので、扉の向こうの2層目に出ると、ジェットバスがあった。そこは正確には屋内の一部だけど、ふだんは3層目との仕切りを外してあって、屋外エリアの一部となる設計のようだ。ここにも洗い場があるが使われていない模様。ジェットバスはいいや、とすぐに3層目へ。ここは屋根のない完全なる露天だ。脇に打たせ湯があるのだが…熱い! 他の客も軒並み、こりゃいかん、というような反応ですぐに立ち去ったほど。
打たせ湯から露天風呂に流れ込んだお湯はいい具合に冷めて自分好みの温度になっていたので、ここで少し粘る。お湯の見た目は内湯と一緒で焦げくささは感じられなかった。目隠し柵があるため残念ながら富山湾を見ながら入ることはできない。立ち上がって柵に近づけば一応見える。
翌朝女湯と入れ替わった方も同様であった。
とにかく料理がすごいんです
めまいがするほどの新鮮な魚づくし
予約したプランによって違いはあると思うが、永芳閣の夕食は種類と量がものすごい。我々は氷見牛鍋の基本コース+3000円分の追加メニューから選べるプラン。追加したのは白海老を中心にホタルイカ、さざえ、カサゴ、もずくっぽいものなど。別館のレストランで夕食スタート。まずいきなり前菜のミズダコのカルパッチョがさっぱりしてうまい。
利き酒セットをお供に飛ばし気味に食べ始めると、すぐに巨大な舟盛りが運ばれてきた。ブリ・アジ・スズキ・真ダラ子付・甘海老などが山盛り。全員分とはいえとんでもない量だ。あらかた片付けた後になってから撮った写真なので少なく見えるが、それらは食べ切れずに残ったものだ(けっきょく頑張って食べ切った)。
そうこうするうちに、追加したメニューが次々テーブルいっぱいに運ばれてきた。この時点でお腹が膨れてきたが、美味しいしお酒もあるしで思ったよりもすんなり胃の中へ収まっていった。
氷見のグルメは奥が深い
もはや写真を取るのも忘れてひたすら食べ進む…ふう、量的にはもう満足。しかしまだ道半ば。ここから氷見牛のしゃぶしゃぶ鍋が始まる。これもまたうまそう。さらに鍋が煮えるまでの間にどうぞと出てきた氷見うどん。うわあー、まだあったかー。きときとの魚はあるしブランド牛もあるし名物麺もあるしで氷見の食のレベルは高いね。
柔らかくて超うまい氷見牛に続く〆のご飯はカニと鮭のせいろ飯。デザートには越中八尾のもなかが出てきたし、最後まで気の抜けないラインナップであった。もう何も入りません。
朝食は和風ビュッフェ
朝食は同じレストランで和風ビュッフェ形式。小ぶりながら焼きノドグロがあったのはさすが。地のものをメインに種類は豊富にあるから誰にとっても不足はないだろう。自分は前夜のボリュームを消化しきれず胃もたれしていたため、あまり食べられなかったのが残念だ。チェックアウトをすませ、2便目の送迎バスでひみ番屋街まで送ってもらった。そこから駅まではタクシーを使うしかないかな、と思っていたのだが、50分後の3便目で拾いますよと親切にアドバイスをいただいた。助かりました。
申し分ない安定感のグルメ宿
永芳閣のサービスはさすが地域最大ホテルだけあって抜群の安定感。設備面も申し分なく万人におすすめできる。そして最も印象に残ったのは、なんといってもやっぱり夕食だ。圧倒的な量と種類は強烈な思い出になるはずだから、せっかくなら少し欲張ったプランを試していただきたい。
冒頭にグルメビッグバンと書いたが、意味が伝わりにくかったかな。次から次とうまいものが飛び出す様をインパクトをもって表現したかった。あと胃袋のインフレーションと加速膨張という意味も込めて。
豊かな食に恵まれた氷見のきら星をこれでもかと大放出する永芳閣。ここはグルメの天の川や~。