そのことがきっかけで、とんでもない熱量を持った冒険野郎のサイトを見つけてしまったのであった。
旅の余韻
上越国境越えの一般道
群馬と新潟を結ぶ関越道・JR在来線・新幹線はいずれも水上-湯沢間を長大なトンネルでぶち抜いて連絡している。それらは鉄道のトンネル名称(清水・新清水・大清水トンネル)が示すように清水峠ルートを通っている。他方、一般道は猿ヶ京~苗場を経由する三国峠ルートを通っていて、貝掛温泉はこの道沿いにある。高速道路や鉄道がそうしたように(おそらくは最短距離で結べるメリットがあるからと思われる)清水峠越えをする一般道があってもよさそうなものだが、国道はおろか車の通れる道は一本も整備されていないようだ。よほどの難所なのだろう。
清水峠に挑む男たち
と思って清水峠について調べていったら、すごいサイトを見つけてしまった。全国の廃道・廃線跡の探索記だ。すでに有名なサイトのようだが自分は知らなかった。ここの清水峠レポートが検索にヒットしたので読み進めるうち、どんどん引き込まれてしまった。かなりの文章量(本編の後にリベンジ編などの続編あり)にもかかわらず続きが気になって止め時が見つからない。まるで自分がその場に居合わせているかのような疑似体験を味わえる、ただならぬ筆力。
しかも掲載されているレポートの数が尋常ではない。これだけの膨大な探索を行い、詳細かつ臨場感あふれるレポートを書き上げるパワーにすっかり圧倒されてしまった。この世にはまだまだ驚きが隠されているものである。
追記:書籍も出ていた!
後日、書店をふらふらしていたら、上記サイトの書籍版があったので思わず買ってしまった。350ページに8つのエピソードをまとめた力作。- 平沼義之「廃道探索 山さ行がねが」(じっぴコンパクト文庫、実業之日本社)
WEBサイトと変わらず本書でも求道者と呼ぶのがふさわしいストイックな冒険野郎である。このまま突っ走っていただきたい。9月には第2弾の書籍がでるらしい。また買っちゃう気がする。
※ステマではありません